Google広告より、「P-MAX」に関するアップデートが4件発表されました。
これにより、単に広告を配信するだけではなく、「どのような顧客に」「どのような目的で」アプローチしたいのかをより細かくコントロールできるようになります。今後は、より柔軟かつ戦略的なアプローチが可能となるでしょう。
P-MAXのアップデート内容
今回発表されたアップデートにより、P-MAXに以下のような機能が追加されました。
顧客ライフサイクルにもとづく目標設定
過去に商品を購入してくれたけれど、今は離れてしまっている「休眠顧客」へのアプローチが強化されました。このような顧客に再びアプローチするために、広告の入札価格を引き上げて露出を増やすといった設定が可能となります。
さらに、P-MAXには「将来的に利益をもたらしそうなユーザー」を自動で識別し、優先的にアプローチする仕組みも導入されています。
新規顧客獲得レポートの追加
キャンペーンレポートに、「新規顧客の獲得にいくらかかっているのか」を示す新しい項目が追加されました。広告主は投資対効果を正確に把握できるようになるため、広告費をより最適に配分しやすくなります。
これにより、見込み顧客との接点増加はもちろんのこと、継続的かつ効率的な改善サイクルの構築効果も期待できるでしょう。
画像の活用範囲が拡大
これまで、広告で使用する画像は広告主が用意した素材に限られていました。しかし、今回のアップデートにより、P-MAXはランディングページから画像を自動取得できるようになっています。
なお、自動取得された画像は確認・削除可能で、機能自体を無効にすることもできます。
さらに、画像の切り抜きやサイズ変更といった「自動加工オプション」も登場。将来的には自動でアニメーションを加えられるようになるなど、より多様な表現で広告を配信できるようになる予定です。
除外キーワード上限が拡大

多くの広告運用者から要望の多かった「除外キーワード数の上限」も、今回のアップデートで大きく改善されました。除外キーワードとは、「このキーワードで検索されたときは広告を出さないでほしい」という設定のことです。
従来は最大100個までしか設定できなかったところ、現在は最大10,000個まで登録可能になっています。これにより、無駄な広告配信をより確実に防ぎ、効果的なターゲティングに集中できるようになるでしょう。
P-MAXを活用して「AI活用×戦略的広告設計」を成功させよう!
今回のアップデートは、P-MAXが単なる自動広告ツールから「戦略設計を支援する高機能なAIツール」へと進化していることを示しています。広告運用者がP-MAXを「どう操縦するか」によって、成果に大きな差が出る時代に突入していると言っても過言ではないでしょう。
管理機能やレポートを上手に使いこなし、目的に合ったターゲティングとクリエイティブを実現することが、今後の広告パフォーマンス最大化のカギになります。
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LIFT編集部
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