Yahoo!広告のディスプレイ広告(YDA)において、LINE公式アカウントおよびLINE広告が持つ幅広いデータをオーディエンスリストとして連携し、広告配信に活用できるようになりました。
また、広告表現の幅を広げるための新機能が複数導入されました。これにより、広告配信を通じたマーケティング活動の効率化かつ高精度化が期待されます。
YDAがLINEのオーディエンスデータと連携可能に
今回のYahoo!広告のディスプレイ広告(YDA)のアップデートにより、ディスプレイ広告(運用型)アカウントと、LINEのビジネスマネージャーを接続することが可能になります。
つまり、今後はLINE公式アカウントやLINE広告に蓄積されたオーディエンスデータを、Yahoo!広告のオーディエンスリストとして利用できるようになるのです。
YDA×LINE連携のメリット
LINE公式アカウント・LINE広告からのオーディエンスデータ連携を活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- ターゲティング精度の向上
- コンバージョン率の向上
- 広告予算の最適化
- 広告運用の効率化
- 幅広いデータの活用
LINE公式アカウントやLINE広告には、「友だち追加」や「メッセージのクリック履歴」、
「リッチメニューの操作履歴」といった、詳細で多様なユーザーの行動データがあります。
これらのユーザー行動データをもとにターゲティングを行うことで、広告配信の精度向上が期待できます。結果的に、コンバージョン率の向上や広告予算の最適化、運用効率の向上といった効果も得られるでしょう。
YDA×LINE連携の利用方法
新機能の利用手順は、以下のとおりです。
- ビジネスマネージャーとLINE広告・LINE公式アカウントを接続する
- 「Yahoo!広告のディスプレイ広告アカウント」を「LINEのビジネスマネージャー」と接続する
- ビジネスマネージャーを通じて、YDAアカウントへLINE広告・ LINE公式アカウントのオーディエンスを共有する
- ディスプレイ広告のオーディエンスリスト種別に「ビジネスマネージャー」を新規追加する
- 広告グループへの配信設定を行う
これにより、すでに関心を持っているユーザーに絞った広告配信が可能となり、無駄な広告費用を削減しながらコンバージョン率を向上させられます。
利用時の注意点
新機能を利用するときの注意点として、以下の4つが挙げられます。
- 提供対象は、契約当事者が「広告主」のアカウントのみ
(「代理店」契約のアカウントの場合、2024年10月1日に改定された広告取扱基本へ同意すると利用可能になる) - LINE公式アカウントやLINE広告とビジネスマネージャーが適切に接続されている必要がある
- データの連携には最大で3日ほどかかる場合がある
- 利用可能なデータの種類には制限があり、一部のデータは連携対象外となる場合がある(「ビジネスマネージャーで作成したカスタムオーディエンス」など)
特に、すべてのデータが連携できるわけではない点、連携までに時間がかかる点に留意しましょう。あらかじめ連携できるデータの種類を確認したうえで、余裕のある運用スケジュールを立てることが大切です。
絵文字や記号の利用が拡大
2025年1月28日より、Yahoo!広告のディスプレイ広告(YDA)で広告タイトルに絵文字が使用できるようになります。
これにより表現の幅が広がり、よりユーザーの興味を引く広告タイトルの作成が可能になるでしょう。
変更の概要
今回のアップデートで変更となるのは、以下の3点です。
- 広告タイトルに絵文字を使用できるようになる
- 利用可能な記号が追加され、利用ルールの緩和
- キャンペーンエディターのインポート・エクスポート機能で文字コードとして「UTF-8」と「UTF-16」が利用可能になる
広告タイトルに絵文字が使用できるようになった点以外では、記号の取り扱いに大きな変更が加えられました。
これまで、同じ種類の記号はタイトルと説明文を合わせて2つまでという制限がありました。しかし、新ルールではタイトルと説明文それぞれで2つまで使用できるようになります。
さらに、新設された「ハイフン・イコール」という記号カテゴリに属する記号については、タイトルや説明文それぞれで3つまで使用可能です。
変更の注意点
絵文字や記号の利用が拡大することに伴い、以下のような注意点が生じます。
- 利用可能な絵文字に制限がある (※記事最下部参照)
- 「トピックスPR」では絵文字が使えない
- 環境によっては絵文字や記号が正しく表示されない場合がある
今回の変更により、広告作成の自由度が大幅に向上する反面、新しいルールや注意事項も発生します。デメリットも理解のうえ、新しい機能を活用していきましょう。
YDAとLINEのデータ連携で精度の高い広告運用を
新たな機能や変更により、今後YDAを活用した広告運用はさらに精度が増し、マーケティング活動全体の効率が大幅に向上する可能性があります。
特にLINE上で多くのユーザーとの接点を持つ企業にとっては、複数プラットフォームを横断した一貫性のある広告戦略を展開する大きなチャンスとなるでしょう。
参考:Yahoo!広告API│Developer Center【ディスプレイ広告(運用型)】LINE公式アカウント・LINE広告からのオーディエンスデータ連携について
LINEヤフー株式会社|LINEのオーディエンスの配信利用について
【ディスプレイ広告】広告に使用可能な絵文字・記号の拡大について
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LIFT編集部
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