2024年9月4日、Googleは広告主により効果的なマーケティングツールを提供するため、「動画アクションキャンペーン」を「デマンドジェネレーションキャンペーン」に統合することを発表しました。
※なお、本記事に記載している内容は24年9月9日の段階のものです。最新の情報は、Google公式サイトからご確認ください。
INDEX
動画アクションキャンペーンとデマンドジェネレーションキャンペーンの違い
「動画アクションキャンペーン」は、動画を使って消費者にアクション（購入や問い合わせなど）を促すことを目的とする広告です。YouTubeはもちろん、Google動画のパートナーサイトに掲載することができ、動画広告に加えてCTAボタンや見出しなどを追加することが可能です。
一方、新たに導入される「デマンドジェネレーションキャンペーン」は、動画だけでなく画像などの複数のフォーマットを活用できる広告です。GmailやDiscoverなどのGoogle関連サービスにも広告が配信されるので、より広範なターゲットにリーチできます。
デマンドジェネレーションキャンペーンは2023年10月に新しくリリースされたもので、AIを活用して効率的に認知拡大やCV獲得を目指せる点が特徴です。
「動画アクションキャンペーン」を「デマンドジェネレーションキャンペーン」に統合するメリット
デマンドジェネレーションキャンペーンには、以下の4つの強みがあります。
- パフォーマンスが向上する
- リーチを拡大できる
- さまざまなクリエイティブが活用可能
- 広告の配置を最適化できる
各項目の詳細は、次のとおりです。
パフォーマンスが向上する
動画に特化した戦略からマルチフォーマット戦略に転換することで、よりパフォーマンスを高めることが可能です。
実際の事例では、動画アクションキャンペーンからデマンドジェネレーションキャンペーンに移行した広告主が、コンバージョン率を20%向上させたことが報告されています。
リーチを拡大できる
デマンドジェネレーションキャンペーンの大きな強みは、YouTubeだけでなく、GmailやGoogle Discoverなど、多様なプラットフォームに広告を表示できる点です。これにより、より多くのユーザーにアプローチすることが可能になります。
さまざまなクリエイティブが活用可能
デマンドジェネレーションキャンペーンでは、動画と画像を組み合わせたクリエイティブなストーリーテリングが可能です。これにより、一貫したメッセージをより効果的に伝えられるようになります。
広告の配置を最適化できる
デマンドジェネレーションキャンペーンには、広告の配置を最適化する機能があります。
例えば、「YouTubeショートで人気のクリエイターとタイアップした広告を特定のユーザーに集中的に表示する」ということも可能。広告表示の場所やタイミングをコントロールすることで、より戦略的な広告展開を目指せます。
今後の移行スケジュール
- 2025年初頭：動画アクションキャンペーンをデマンドジェネレーションキャンペーンに手動でアップグレードするための移行ツールが導入されます。
- 2025年3月以降：新しい動画アクションキャンペーンの作成ができなくなります。
- 2025年第2四半期：残りのすべての動画アクションキャンペーンが自動的にデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードされます。
Googleは、過去のキャンペーンデータや設定を引き継ぐために、移行ツールの活用を推奨しています。これにより、動画アクション キャンペーンの過去の設定と学習内容がシームレスに引き継がれ、一貫したパフォーマンスを実現できます。
ただし、類似セグメントやイメージ広告などの新機能を活用したい場合は、新しくデマンドジェネレーションキャンペーンを作成しましょう。
今からデマンドジェネレーションキャンペーンに適応しておくことが大切
Google広告の動画アクションキャンペーンからデマンドジェネレーションキャンペーンへの移行は、広告主にとって大きなチャンスとなります。パフォーマンス向上やリーチ拡大、クリエイティブな可能性の拡張など、多くのメリットがあるデマンドジェネレーションキャンペーンを使いこなしていきましょう。
2025年の完全移行に向けて、広告主は今からデマンドジェネレーションキャンペーンに慣れておくことが重要です。動画広告を検討している事業主は、ぜひ今からデマンドジェネレーションキャンペーンの活用を開始してみてください。
参考：Google公式ブログ｜Drive better performance by upgrading Video Action Campaigns to Demand Gen
Google広告ヘルプ｜動画アクション キャンペーン
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