ファーストパーティデータとは、企業が自社で収集した顧客情報です。本記事では、これからのマーケティングで強化したい、ファーストパーティデータの活用事例や対応策についてご紹介します。
すでに本格化しているCookie(クッキー)規制や、2024年4月に施行された「改正個人情報保護法施行規則」の影響で、個人データの収集・活用方法に大きな変革がもたらされています。
個人情報保護の重要性が増している現代の市場に対応するために、ファーストパーティデータを活用して企業のマーケティング力を底上げしましょう。
ビギニャー君、社内の顧客情報を会議で使いたいから、ファーストパーティデータを整理してもらってもいいかな?
はい、わかりました!って、あれ?ファーストパーティデータってどんなデータでしたっけ…?
INDEX
ファーストパーティデータ(1st Party Data)とは?
ファーストパーティデータ(1st Party Data)とは、当事者である企業が自身で集めた顧客に関するデータです。 以下のようなデータがファーストパーティデータに該当します。
ファーストパーティデータの例
- ECサイトに登録されている顧客情報
- MAツールやCRM、SFAで蓄積分析しているデータ
- Webサイト上のユーザー行動データ
- 顧客の購買履歴など
ファーストパーティには「当事者」という意味があり、製品を提供するメーカーを指して使われることもあります。ゲーム機を発売している任天堂やSONYをイメージするとわかりやすいでしょう。同様にファーストパーティデータも「自社で集めた」「当事者である」点が重要です。
ファーストパーティデータの特徴
ファーストパーティデータには、以下の3つの特徴があります。
- データの出どころが明確で信頼性が高い
- コストをかけずに自社で収集できる
- プライバシーリスクが低くコンプライアンスを遵守できる
従来からファーストパーティデータは、マーケティングやビジネス戦略を練るときの基盤となるので、重要性が高い情報として認識されていました。これからの時代は今まで以上に重要性が増すでしょう。
ああ、そうでしたそうでした!デジタルマーケティングに活用できる顧客情報って、いくつか種類がありますよね?いつも区別できなくなってしまって困ります…!
そうだね。ほかにも「ゼロパーティデータ」と「セカンドパーティデータ」、「サードパーティデータ」があるから、ちょっと紛らわしいよね。
ゼロパーティデータ・セカンドパーティデータ・サードパーティデータとの違い
ファーストパーティデータ以外にも以下のデータが存在します。
- ゼロパーティデータ
- セカンドパーティデータ
- サードパーティデータ
デジタルマーケティングの際は、上記のデータを使い分けることが大切です。データの違いについて学んでおきましょう!
ゼロパーティデータとは
お客さまの同意を得て収集したファーストパーティデータのことです。 以下のような例があります。
- お客さまの意思で回答してくれたアンケートの結果
- 接客の際の質問に対する回答 ・診断の結果
- クイズや投票の回答 など
ゼロパーティデータには、「お客さまが自発的に情報を提供している」という特徴があります。
セカンドパーティデータ(2nd Party Data)とは
自社以外の企業、つまり他社が集めたファーストパーティデータのことです。ファーストパーティデータと同様に、Webサイト上の行動データやさまざまな方法で収集した顧客の属性データなどが含まれます。 他社が保有しているデータなので、自社で活用したいときはデータを購入してパートナー企業にならなければいけません。
サードパーティデータ(3rd Party Data)
自社やパートナー会社とは関わりがない、第三者が集めた顧客データのことです。既存の顧客層を超えて幅広いターゲットに訴求したいときは、自社やパートナー企業だけでは網羅できないデータを補完してくれるサードパーティデータが役立ちます。 サードパーティデータを利用したいときは、リサーチ会社などが収集したデータを購入しましょう。
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自社だけが関係している情報は「ファースト」、自社とパートナー会社が関係している情報は「セカンド」、第三者の会社が関係している情報は「サード」と区別すると、覚えやすくなるよ。
ところで、こういったデータの計測ってどうやってやるんですか?Googleアナリティクスみたいに、タグを埋め込んでおけばいいのでしょうか?
たしかにタグを埋め込むことには違いないんだけど、厳密には「Cookie(クッキー)」という仕組みを使うんだよ。
ファーストパーティデータやサードパーティデータにおいて欠かせない知識が、Cookie(クッキー)です。しっかりとCookieとタグの知識を整理しておきましょう。
Cookie(クッキー)とは
Cookieとは、ユーザーがWebサイトを訪問したときの行動を一時的に保存する仕組みです。 発行者の違いによって以下の2種類に分類できます。
- 1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)
- 3rd Party Cookie(サードパーティクッキー)
1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー) はアクセスしたサイトのドメインが発行し、サイト内の行動履歴だけを記録できます。3rd Party Cookie(サードパーティクッキー) はアクセスしたサイトと異なるドメインが発行し、複数のサイトを横断して行動履歴を記録できるCookieです。
Cookieを利用すると一度ログインしたサイトに自動でログインできるようになるなど、ユーザーの利便性向上にもつながります。
タグとは?
Cookieは、タグの設置によって利用できます。タグを設置するとサイトに訪問したユーザーにCookieが発行され、行動や情報を収集するように指示が出されます。
タグをサイトや広告一つひとつに設置するのは大変なので、タグ管理ツール(タグマネージャー)の活用が一般的です。 タグマネージャーとして有名なのが、Googleが提供するGoogleタグマネージャー(GTM)です。Google Analyticsとセットで使われることが多いので、すでに導入している企業もあるでしょう。
2つの違い、しっかりと覚えておきます!そういえば、ファーストパーティデータの重要性が高まっているって言っていましたよね?
そうなんだよ。いまプライバシーに関する規制や法整備が進んでいて、情報の収集方法や活用方法が変わりつつあるんだよ。
ファーストパーティデータの重要性が高まっている理由
今までは当たり前のように活用されていた顧客データですが、近年、活用方法が見直されています。 なかでも、ファーストパーティデータへの注目度は一気に上昇中。
サードパーティデータに依存しない仕組み作りが重要視されるようになりました。 その理由として、個人情報の取扱いに関する規制が厳しくなっていることが挙げられます。
- Cookie規制
- 個人情報に関する法整備
上記の規制を詳しく解説します。
Web広告業界に影響を与えるCookie規制
Cookieを保存しておくと、スムーズな情報共有やログインの手間低減、興味に合った広告を配信できるといったメリットがあります。その一方で、保存している消費者の個人情報が漏洩してしまうリスクがある点が問題視されていました。
近年はプライバシー保護の観点から、サードパーティCookieを活用した行動の追跡や広告の配信が規制されつつあります。そのため、他社からの情報に依存しないマーケティング戦略が求められているのです。
個人情報に関する法整備
サードパーティCookieで収集される個人情報に関する法整備が進んでいることも、ファーストパーティデータが注目を集めるようになった一因です。
個人情報に関する法律としては、たとえば以下のようなものが挙げられます。
- 改正個人情報保護法|日本(2022年4月施行)
- GDPR|EU圏(2018年施行)
- CCPA|アメリカカルフォルニア州(2020年施行)
どの法律もCookieなどで収集されるデータを個人情報として厳重に扱い、収集や第三者への提供に対して同意を得ることを定めている法律です。 世界で個人情報に関する法整備が進んでいることを受けて、現在ChromeやSafariなどさまざまなブラウザでCookie規制が進んでいます。
実際、サードパーティCookieおよびファーストパーティCookieの、トラッキング防止・サポート終了が実施されています。 Cookie規制やプライバシーに関する規制はさらに厳しくなっていくでしょう。 したがって、自社で収集した顧客情報を活用する戦略が注目されているのです。
2024年 改正個人情報保護法への対応
2024年4月、改正個人情報保護法施行規則が施行されました。大きな変更点は、「漏えい等発生時の報告等義務」と「安全管理措置」の対象拡大です。
漏えい等発生時の報告等義務では、事業者が個人データの漏えいを発生させてしまったときに、個人情報保護委員会と本人に報告することを義務付けています。一方で安全管理措置は、個人データの漏えい防止や安全管理のために、事業者に対して適切な措置を義務付けるものです。
従来、「漏えい等発生時の報告等義務」と「安全管理措置」が対象としていたのは、個人情報を利用して作成した個人情報データベースを構成する「個人データ」のみでした。しかし、今回の法改正により、故人の氏名や電話番号などを含む一部の「個人情報」へと対象が拡大されています。
法改正に対応するために、事業主は次のような対策を取ることが大切です。
- 従業員に法改正の内容を周知する
- 適切に個人情報を扱えるように社内規則や業務フローを見直す
- プライバシーポリシーを改訂し、顧客に安全管理措置の内容を周知する
- プライバシーポリシーに、一定の個人情報を安全管理措置の対象に含めることを加筆する
- 個人情報の取り扱いの委託を含む業務委託契約書の修正
今後は、企業が実務で活用しているデータベースに含まれる情報だけではなく、データベースに取り込む前の個人情報もより慎重に取り扱う必要があります。
Cookie規制やプライバシー関連の法律については、僕も聞いたことがあります!まだまだ先の話だと思っていましたが、日本でももう対策が必要なんですね……!
その対策の一環として、自社で集めた情報を活用するファーストパーティデータ戦略が注目されているんだよ。
ファーストパーティデータって、ほかにどんなメリットがある情報なんですか?
ファーストパーティデータのメリット
ファーストパーティデータをマーケティングに活用することには、4つのメリットがあります。
- 法改正に対応できる
- データの品質が高い
- 費用がかからない
- 成果に直結しやすい
各メリットを詳しくみてみましょう。
法改正に対応できる
出どころや収集方法がはっきりしているファーストパーティデータは、プライバシー規制やCookie規制の影響を受けにくい傾向にあります。そのため、法改正が行われたときに混乱が生じにくくなるのです。
コンプライアンス違反や情報が悪用されるリスクを低減できるので、お客さまの大切な個人情報を守れる点が最大のメリットでしょう。
データの品質が高い
他社から取得する外部データではなく、お客さまから直接提供してもらえるファーストパーティデータは、情報品質が非常に高いです。
対して、サードパーティデータは情報の出どころが不明瞭なため、正確な情報なのかを確認できないというデメリットがあります。
費用がかからない
自社のシステムで収集・蓄積できるファーストパーティデータは、費用がかからないというメリットもあります。お金を払って他社からデータを購入する必要がないので、コストを抑えつつマーケティング戦略を実施できます。
成果に直結しやすい
自社の顧客や見込み顧客から直接提供を受けている情報なので、自社の事業と関連性が非常に深いことが予想されます。
自社のサービスに強い関心を持っているユーザー情報は、マーケティング戦略を考えるときはもちろん、商品開発などにも活用可能です。ニーズを正確に把握できるので、成果に直結する戦略の実施を目指せます。
ファーストパーティデータの情報は、自社に興味を持ってくれたお客さまから収集できるから、とにかく信頼性が高いんだよ!
たしかに!自社との関連性が薄い企業から購入する情報と比べると、品質が高そうです!
でも、ファーストパーティデータってどうやって集めるのか、あまりイメージできないです……。
ファーストパーティデータの収集方法
ファーストパーティデータを収集するための手法は、大きく分けると「オフライン」と「オンライン」に分類できます。
オフラインでファーストパーティデータを集める方法
- セミナーやイベントでアンケートに答えてもらう
- ショップカードやアプリを活用してもらい、氏名や購入履歴を把握する
- 店内の行動や接客の履歴を記録しておく
アナログな方法ですが、貴重なファーストパーティデータを集めるには最適です。
オンラインでファーストパーティデータを集める方法
- 自社サイト上に計測タグを設置し、解析ツールで行動を記録する
- Webサイトに会員登録やアンケートフォームを設置し、入力してもらう
- メールやチャットボットへのお問い合わせ内容を記録する
- SNSでのユーザーの反応を分析する
上記の方法で集めたお客さまの情報は、MAツールやCRM、CDP、SFAといったツールで管理すると業務を効率化できます。 また、分析や広告配信の最適化を行えるDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を利用することで、より高レベルな施策の実施が目指せるでしょう。
なるほど~!情報って、本当にいろいろな方法で集められるんですね!
せっかくだから、集めたファーストパーティデータの情報を効果的に活用するためのコツについても学んでおこうか。
わ~い!シニヤン先輩、ありがとうございます!
ファーストパーティデータ活用のコツ
ファーストパーティデータは、単に情報として蓄積しておけばいいというわけではありません。 しっかりと活用してマーケティング成果をあげるためには、活用のコツについて知っておくことが大切です。
ファーストパーティデータを活用するときは、以下の5つのポイントを意識することが大切です。
- 目的を明確にする
- データニーズを把握する
- データの代わりに提供できる価値を考える
- 成果を測定して改善策を立案する
- ツールを導入する
各ポイントの詳細をみてみましょう。
目的を明確にする
まずは、ファーストパーティデータを活用する目的を明確にしましょう。
- ファーストパーティデータをリピーター獲得に役立てたい
- ファーストパーティデータを商品開発に役立てたい
1.の場合は、購入履歴の情報、CRMやWeb接客ツールの導入が必要です。2.の場合は、自社のメインユーザーの属性やニーズの情報、ビジネスフレームワークによる分析が必要でしょう。
目的が異なれば必要になるデータやツール、分析方法などが大きく変わります。 ファーストパーティデータを通して何を実現したいのか、社内できっちりと認識を統一しておきましょう。
データニーズを把握する
実際にデータの収集を始める前に行っておきたいのが、今あるデータの確認とデータニーズの把握です。 社内システムや顧客名簿などの既存データを整理してみると、意外に多くのデータが蓄積されているかもしれません。
データの再確認・分析をすると、必要か不要か明確にできます。 また、顧客が自社を認知して購入するまでの行動や心理状況を整理する「カスタマージャーニーマップ」の作成もおすすめです。
お客さまに提供するべき価値やアプローチ方法、最適な接点(タッチポイント)を知るために必要な情報を整理しやすくなります。
データの代わりに提供できる価値を考える
ファーストパーティデータを集めるときは、データの代わりにお客さまへ提供できる価値を明確にしておく必要があります。
なぜなら、価値がなければ自身のデータを開示する必要性を感じてもらえず、データの収集行為自体に不信感を抱かれてしまうためです。
- 情報の活用方法を明示する
- キャンペーン情報を届ける
- 限定クーポンを配布する
上記のような情報提供のメリットを提示できれば、よりスムーズにファーストパーティデータを収集できるようになります。
成果を測定して改善策を立案する
ファーストパーティデータの収集・活用をスタートしたら、以下のように成果を測定しましょう。
- データの収集量は十分か
- 収集したデータは本当に役に立つ内容なのか
- ファーストパーティデータを活用した施策は効果を発揮しているのか
初めから高い成果を出すことは難しいものです。そのため、すぐに高い成果が出なくても落ち込む必要はありません。データの収集段階から施策の実行段階までを繰り返し分析し、よりマーケティングプランをブラッシュアップしていくことが大切です。
何度も仮説を立てて施策を実施して、自社に合ったファーストパーティデータの活用法を見つけてみてくださいね。
ツールを導入する
収集したファーストパーティデータを活用するためには、ツールの導入が欠かせません。
特に、以下の4つのツールは重要性が高いのでチェックしておきましょう。
- MAツール
- CRMツール
- CDPツール
- DMPツール
1.のMAツールは新規顧客の獲得や見込み顧客の育成などを自動化するためのツールです。マーケティングオートメーションツールとも言います。
2.のCRMツールは顧客の情報や購買履歴などを集めて分析するツールです。CRMはCustomer Relationship Managementの略で、「顧客関係管理」を意味します。
3.のCDPツールは自社で取得した膨大なデータ(ファーストパーティデータ)を収集・統合して、まとめて管理するプラットフォームです。カスタマー・データ・プラットフォームを略しています。
4.のDMPツールはファーストパーティデータを一元管理・分析して、マーケティングツールと連携させるプラットフォームです。DMPはデータマネジメントプラットフォームを意味します。
「自社に必要なツールがわからない」という場合は、お気軽にゴンドラまでご相談くださいね!
ほかの施策にもいえることだけど、「目標や現状の整理」「成果測定と改善」「ツールの活用」を意識することが大事だよ。
はい、先輩!よ~く覚えておきます!ところで、集めたファーストパーティデータってどうやって使えばいいんでしょうか?
ビギニャー君みたいな初心者マーケターには、ちょっとイメージしにくいかもしれないね。参考までに、ファーストパーティデータの活用アイデアを紹介するね。
ファーストパーティデータの活用事例
ファーストパーティデータとして集めた情報は、以下の方法で活用できます。
- 顧客の属性や嗜好を分析し、最適なおすすめ商品を表示する
- Cookieを使わないターゲティングや広告配信をする
- お客さまの理解を深め、ニーズを把握し商品開発に活かす
- CRMを活用してお客さまにピッタリな提案やフォローを行う
顧客一人ひとりの属性やニーズを把握できるファーストパーティデータは、ニーズや感情に合ったアプローチをする「One to Oneマーケティング」に役立ちます。
特に近年は、企業の一方的な売り込みに抵抗感を抱き、「コミュニケーションや体験を通して自分に合った商品を吟味したい」というニーズが高まっています。
そのため、一人ひとりに最適なアプローチをすることはとても大切なのです。 今後は、パーソナライズ戦略の実施にファーストパーティデータを活用して、Cookie規制やプライバシー規制に影響されない企業戦略を立てる必要があります。
「どのように情報を活用すべきかわからない」というときは、情報分析やマーケティングを得意とする専門家に相談してみるといいでしょう。
ファーストパーティデータ、活用シーンも多いしクッキー規制にも対応できるし、メリットがたくさんですね!
たしかにメリットが多いんだけど、まだまだ課題も残されていることを忘れてはいけないよ。
えぇ!?課題があるんですか!?
ファーストパーティデータの課題
ファーストパーティデータには、以下のような課題も存在しています。
- まったくコストをかけずにデータを収集できるわけではない
- 十分なデータを収集できない可能性がある
- 知識のある人材が必要
上記、3つの課題を解説します。
まったくコストをかけずにデータを収集できるわけではない
ファーストパーティデータは比較的低コストで収集できますが、まったくコストがかからないわけではありません。データを収集・管理・分析するためにはツールの導入が必要ですし、施策を実施するときもある程度のリソースは必要です。
企業によっては、ファーストパーティデータを上手く活用できず、コストが利益を上回ってしまうこともあります。そうならないためにも、自社にとって必要なデータの把握や、最適なツールの導入による業務効率化が欠かせないのです。
十分なデータを収集できない可能性がある
顧客データをマーケティング施策に活用するときは、一定以上の情報量が必要になります。 たとえば、自社サイトに訪れるユーザー数そのものが少なくてサンプルが20件しか取れなければ、活用できる情報とはいえません。
施策に活用する情報を収集したい場合は、数百あるいは数千件以上のデータが必要になります。 無作為な情報を大量に入手できるサードパーティCookieとは違い、ファーストパーティCookieでは必要な情報量を集めるまでに時間がかかることを理解しておきましょう。
知識のある人材が必要
ファーストパーティデータの活用を得意とする人材の確保も大切です。データが豊富にあっても、それを活用するノウハウがなければ十分に活かせません。 自社人材だけでファーストパーティデータを運用することが難しい場合は、マーケティングのプロに相談するのもひとつの手でしょう。
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