「アフィリエイト広告は怪しい」「運用が難しそう」と思っていませんか?
実は、アフィリエイト広告はメリットだらけの広告手法で、運用方法も難しくありません。
本記事では、アフィリエイト広告初心者に向けて、仕組みや成果につながる運用方法を解説します。
また、本記事では、ゴンドラ管理職社員へリアルなアフィリエイト広告事情についてもインタビューしていますのでぜひ、ご覧ください。
取引先の企業からアフィリエイト広告について聞かれたんですけど、よく知らなくてうまく答えられなかったんです……。ちゃんと勉強しておきたいので、仕組みや運用方法を教えてもらえませんか!?
おっ、いいよぉ。今日は、初心者でもすぐにアフィリエイト広告を運用できるように、基礎から始め方までしっかりと見ていこうか!
INDEX
アフィリエイト広告とは
アフィリエイト広告は、成果報酬型のWeb広告です。アフィリエイト広告で収入を得る人をアフィリエイターと呼びます。
身近な広告手法となってきたアフィリエイトですが、どのような広告なのかしっかりと理解できていない方は多いかもしれません。まずは、以下の4つの観点からアフィリエイト広告の基礎知識を深掘りしていきましょう。
- アフィリエイト広告をわかりやすくいうと
- アフィリエイト広告の種類
- アフィリエイト広告掲載先の一例
- アフィリエイト広告とリスティング広告の違い
各項目を詳しく解説します。
アフィリエイト広告をわかりやすくいうと
アフィリエイト広告とは、成果が出たときに報酬が発生する仕組みの、成果報酬型のWeb広告の一種です。まず、広告収入を得たい側が自分のブログやSNSなどに広告主の商品やサービスに関する広告やリンクを掲載します。
その広告を経由してユーザーがCV(コンバージョン)に至ったときに、報酬が発生するのです。CVの定義は広告によってさまざまで、商品購入だけではなく、会員登録や資料請求などを達成したときに報酬が発生するものもあります。
Eコマースの市場規模拡大に伴い、今後ますますアフィリエイト広告に注目が集まっていくことは間違いないでしょう。
アフィリエイト広告の種類
アフィリエイト広告の種類によって、CVの基準はさまざま。主なアフィリエイト広告の種類とCVの基準は、次のとおりです。
- 成果報酬型:ユーザーが商品を購入したときや会員登録などに至ったときに報酬が発生
- クリック型:ユーザーが広告をクリックしたときに報酬が発生
- インプレッション型:広告が表示された回数に応じて報酬が発生
広告主はユーザーがCVに至ったときだけ費用を支払えばいいので、無駄な広告費用が発生しない点が大きなメリットです。個人ブログだけではなく、SNSや口コミサイト、ランキングサイトや動画配信サイトにもアフィリエイト広告は掲載できるため、ターゲットユーザーに合わせて配信先を選べます。
アフィリエイト広告掲載先の一例
アフィリエイト広告を掲載できる媒体として、次のような例が挙げられます。
- 専門業種サイト
- ランキングサイト
- 比較サイト
- SEOサイト
- 個人ブログ
- SNS
- ポイントサイト
このように、アフィリエイト広告はさまざまな媒体に掲載可能です。特に、近年はInstagramやTwitterなどのSNSにアフィリエイト広告を掲載する人が増えています。注意したいのは、掲載媒体によってアフィリエイト広告に関するルールが異なる点です。
例えば、Xでは「#ad」「#paidpartnership」などのタグをつけずにアフィリエイト広告を掲載することを禁じています。
媒体のルールを守らずに広告を掲載すると、何らかの強制措置が取られる可能性があります。アフィリエイターはもちろん、広告主も媒体ごとのルールを確認し、適切に広告運用をしていくことが大切です。
アフィリエイト広告とリスティング広告の違い
アフィリエイト広告と同じWeb広告として、「リスティング広告」というものが挙げられます。どちらもインターネット上に掲載される広告であるため、それぞれの違いがわかりにくいと感じている方もいるでしょう。
アフィリエイト広告とリスティング広告の違いは、「表示される場所」と「費用が発生するタイミング」です。リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、検索キーワードに連動して表示される広告です。
例えば、Googleで「パソコン」と検索すると、検索結果の上部や下部に「スポンサー(広告)」としていくつかサイトが表示されます。これが、リスティング広告なのです。
一方、アフィリエイト広告はブログやWebサイト内に表示してもらう広告なので、掲載場所が大きく異なります。
また、リスティング広告はクリックされたときに費用が発生し、アフィリエイト広告は主に成果発生時に費用が発生します。
Web広告の種類一覧|仕組みや費用までやさしくご紹介
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マスメディアなどの代わりに、アフィリエイターにWeb広告を掲載してもらうのがアフィリエイト広告なんですね!でも先輩、アフィリエイト広告が怪しいってウワサを聞いたことがあるんですけど……。
そういうイメージを持っている人も多いけど、仕組みをしっかりと理解すればアフィリエイト広告は怪しくないとわかると思うよ。
怪しいって本当?アフィリエイト広告の仕組み
人によっては「怪しい」と思われることもあるアフィリエイト広告。しかし、しっかりと仕組みを知っていれば、アフィリエイトが怪しい広告ではなく便利に活用できる集客手法だと理解できるはずです。ここでは、アフィリエイト広告の仕組みを詳しくみてみましょう。
- アフィリエイト広告の仕組み
- すべてのプロセスでカギとなるASP
- アフィリエイト広告の貼り方
- 代表的なASP会社
各項目を解説します。
アフィリエイト広告の仕組み
- 広告主がASPに広告を出稿する
- ASPがアフィリエイターと広告主をマッチングする
- アフィリエイターが広告を自分のメディアに掲載する
- ユーザーがメディアの広告を経由してCVに至る
- ASPが広告主に成果データを提供する
- 広告主がASPに成果の承認を行って報酬を支払う
- ASPがアフィリエイターに報酬を支払う
アフィリエイト広告は、ASP(Affiliate Service Provider)を経由してメディアやSNSを運用している人に広告を出稿してもらい、CVの対価として報酬を支払う仕組みです。
広告主の代わりに商品やサービスの魅力を広めてくれるアフィリエイターに対し、その対価として正当な報酬を支払う仕組みとなっています。決して怪しい広告やお金の流れがあるわけではないため、安心して導入してくださいね。
すべてのプロセスでカギとなるASP
アフィリエイト広告のすべてのプロセスでカギとなるのが、広告とアフィリエイターを仲介してくれるASPです。
ASPは、広告主とアフィリエイターとのマッチングや成果の測定、支払い管理などを代行してくれる役割を果たしてくれます。広告主はASPと連携すれば、アフィリエイターと個別に契約を結ぶことなく、さまざまなメディアに広告を出稿できるようになります。
反対に、アフィリエイターはASPを通してあらゆる広告や商品リンクを検討でき、複数の企業からの報酬をまとめて受け取ることが可能です。ASPは、広告主とアフィリエイターの双方にとって欠かせない仲介者なのです。双方のトラブル回避にも一役買っています。
アフィリエイト広告の貼り方
メディア運用者がアフィリエイト広告を貼るときの手順は、次のとおりです。
- ASPに登録する
- ASPから掲載したい広告を探す
- ASPを通して広告主に提携申請する
- 提携が承認されたら、ASPでアフィリエイトリンクを作成する
- 自身が運営するメディアにアフィリエイトリンクをコピー&ペーストする
これで、アフィリエイトリンクの設置は完了です。あとは自動的にASPが成果を計測し、CVに応じて報酬の管理・支払いをしてくれます。
代表的なASP会社
アフィリエイト広告を運用するうえで重要となるASP。現在、多くの会社がASPを提供しており、各サービスで特徴が大きく異なります。代表的なASPサービスと特徴は次のとおりです。
- A8.net:提携サイトが多く、店舗集客や食品、物販など幅広い商材を網羅
- バリューコマース:ショッピングサイトの取り扱いが多く、実績が豊富
- もしもアフィリエイト:楽天市場やAmazonなどの物販系アフィリエイトに強い
- アクセストレード:金融や転職、通信系の案件が豊富
- afb:美容系や健康食品の案件が豊富
ここで挙げたASPはごく一部で、他にも多数のサービスが存在しています。ぜひ複数のASPを比較し、自社に合ったものを探してみてください。
企業の代わりに商品を宣伝した人に対して報酬を支払うアフィリエイト広告は、決して怪しい広告手法ではないんだよぉ。
たしかに…!仕組みを理解したら、印象がかなりよくなりました!
アフィリエイト広告は、報酬がもらえるアフィリエイターだけではなくて、広告主の企業にとってもたくさんのメリットがあるんだよ。次は、企業がアフィリエイト広告を活用するメリットについて見てみようか!
アフィリエイト広告のメリット
広告というと企業が自ら出稿するのが一般的だと考えられていますが、どうしてわざわざアフィリエイト広告をアフィリエイターに掲載してもらう企業が多いのでしょうか。実は、アフィリエイト広告には他の広告にはない5つのメリットがあります。
- 認知ではなく、獲得・刈り取りに直結する
- 予算に合わせて成果地点を設定できる
- 第三者に商品を紹介してもらえる
- 初期費用を抑えつつ多くのユーザーにPRできる
- 手間を抑えて多くの広告を出稿できる
それぞれの詳細を解説します。
認知ではなく、獲得・刈り取りに直結する
一般的なマス広告やWeb広告は、商品やサービスの認知度向上が主な目的です。もちろん、顧客の獲得やCVにも効果的ですが、基本的には商品の認知拡大を重要視しており、その先にCVがあると考えられています。
対して、アフィリエイト広告を出稿する際は、アフィリエイターが商品の魅力や体験談を交えて広告を掲載してくれます。そのため、一般的な広告よりもお客さまに商品の魅力が伝わりやすく、CV獲得に直結しやすいというメリットがあるのです。
予算に合わせて成果地点を設定できる
アフィリエイト広告は目指す成果地点ごとに報酬が異なるため、予算に合わせた広告出稿が可能です。成果地点とは広告が目指すCV基準のことで、内容は企業によって異なります。例えば、「資料請求」を成果地点にするとアフィリエイターへの報酬を安く抑えることが可能です。
対して、「来店」のように深い成果地点を基準にすると、アフィリエイターへの報酬は高くなります。このように、成果地点と広告のコストをコントロールできる点が、アフィリエイト広告の大きな特徴なのです。
第三者に商品を紹介してもらえる
第三者に商品を紹介してもらえる点も、アフィリエイト広告の大きなメリットです。なぜなら、第三者の声は購入の決め手になりやすいためです。
- 企業が自ら「弊社のパソコンは処理速度が業界1位です」と打ち出した広告
- 「実際に使ってみて、他社よりも処理速度が早かった」と体験談が掲載されている記事
この2つの広告を比較したとき、後者のほうがユーザーの興味を惹けますよね。アフィリエイト広告を出稿すれば第三者の紹介を一気に増やせるので、お客さま獲得に直結しやすいのです。
初期費用を抑えつつ多くのユーザーにPRできる
アフィリエイト広告は成果報酬型の広告なので、出稿時のコストを抑えられるというメリットもあります。マス広告を出稿するときは、成果にかかわらず最低でも数十万円のコストがかかります。
他方でアフィリエイト広告は、ASPに支払う初期費用や月額費用、デポジット(保証金のようなもの)にかかる数万円のみで運用開始できます。広告運用開始後は、成果につながらなかった広告に対して費用が発生することはありません。
そのため、費用を抑えつつ多くのユーザーにPRできるのです。ASPのなかには初期設定費用が不要なところもあります。よりコストを抑えたい企業は、複数サービスの費用を比較してみるとよいでしょう。
手間を抑えて多くの広告を出稿できる
ASPが広告主とアフィリエイターの仲介をすることで、広告主は一度に多くのアフィリエイターに広告を出稿してもらえるようになりました。
自社で広告出稿を依頼したり管理したりする場合、メディアの運用者一人ひとりと交渉して契約を交わす必要があります。このような手間をかけることなく効率的に大量の広告を出せるのは、アフィリエイト広告ならではのメリットです。
ほんとに、アフィリエイト広告ってメリットが多いんですね!魅力がわかったので、次回からは自信を持ってしっかりとお客さまに提案できそうです!
うんうん、ちゃんと理解できたみたいでよかったよぉ。でもね、ビギニャー君。アフィリエイト広告にはデメリットもあるから、運用時は注意が必要なんだ。
ええ!?どんなデメリットがあるんですか!?
アフィリエイト広告のデメリット
メリットが豊富なアフィリエイト広告ですが、一部デメリットも存在しています。気をつけたいデメリットは、以下のとおりです。
- 広告掲載が保証されない
- 一定の固定費がかかる
- イメージに合わないメディアに掲載されることがある
- 怪しいと思われる可能性がある
- 安定した成果が得られないことがある
各項目の詳細をみてみましょう。
広告掲載が保証されない
アフィリエイト広告は、必ずしも掲載されるわけではありません。なぜならアフィリエイターは、自分のメディアに掲載する広告を自由に選べるためです。
ASPに登録しても、アフィリエイターに「この広告を掲載したい」と思ってもらえなければ、掲載広告数はいつまで経っても増やせません。
しっかりと成果を出したいなら、魅力的な商品や広告素材を提供することに加え、承認条件や報酬についても工夫する必要があります。
一定の固定費がかかる
アフィリエイト広告は成果報酬型の広告であるため、一般的な広告と比べるとコストは抑えられる傾向にあります。
しかし、「成果が出るまで完全無料」というわけではありません。そのため、一定の固定費がかかることは覚悟しておく必要があります。
ASPによって料金体系は異なりますが、ほとんどの場合で初期費用や月額費用、報酬支払時の手数料などが発生します。ASPを選ぶときは、自社の予算や運用方針に適した料金体系かどうかを確認しておきましょう。
イメージに合わないメディアに掲載されることがある
アフィリエイト広告は、必ずしも自社のイメージに合ったメディアに掲載されるとは限りません。そのため、企業のイメージダウンにつながる広告が掲載される可能性があることも、押さえておく必要があります。
アフィリエイターが広告を掲載するときは「提携申請」を行うため、広告主は掲載先のメディアを審査し、提携を許可するか判断できます。
しかし、アフィリエイターが広告主と直接やり取りすることはありませんし、どのように掲載するのかを指示することもできません。商品のPR方法をコントロールするのは難しいのです。
もちろん、問題のある広告は、掲載中止も可能ですが、提携者が増えるほど、掲載されている広告をすべて把握するのは難しくなっていくでしょう。
怪しいと思われる可能性がある
アフィリエイト広告は、次のような理由で怪しいと思われることがあります。
- 悪徳な情報商材にも使われる広告手法だから
- 過去に逮捕や書類送検などの事例があるから
- 必ずしも正しい情報が掲載されているとは限らないから
実際、詐欺まがいの商材が存在していたり、法律に違反したアフィリエイト広告によって逮捕者がでたりしていることは事実です。そのため、アフィリエイト広告が怪しいと感じる方がいるのも無理はありません。
いくら企業が適切にアフィリエイト広告を運用していても、すべての消費者にその正当性をアピールすることは不可能です。一部の消費者から「この会社の広告、怪しいかもしれない」と思われる可能性がある点は、念頭においておきましょう。
安定した成果が得られないことがある
アフィリエイト広告は、アフィリエイターに自社商品をPRしてもらう広告手法です。ここで知っておいてほしいのは、すべてのアフィリエイターが魅力的なPRコンテンツを制作してくれるわけではない点です。
成果につながるかどうかはアフィリエイターのスキルに依存するため、安定した成果が得られない可能性があることは理解しておきましょう。
また、アフィリエイト広告自体がさまざまなプラットフォームでマイナス評価を受けることに注意しなければいけません。
アフィリエイトリンクを貼っているコンテンツはSEOやSNSでの評価が落ちるため、安定した成果が得られにくい傾向にあります。広告主はさまざまな媒体を試したり入れ替えたりして、成果の出る施策を模索していく必要があります。
アフィリエイト広告って運用が難しそう。実際、アフィリエイト広告ってどんな感じなんですか?そもそも代理店が運用する必要ってあるんですか?
そっか、そっか。なかなかイメージも掴みづらいよね。じゃあ、アフィリエイト広告を運用しているうちの社員さんに質問してみよう。
尾﨑さん、よろしくお願いします〜!
ゴンドラ管理職社員にアフィリエイト広告について聞いてみた
株式会社ゴンドラ 広告本部 コンバージョンデザイン部 部長 尾﨑さんにアフィリエイト広告についてインタビューしました。
普段はどのような部署でどのようなお仕事をしていますか?
アフィリエイト広告を専門で扱っている部署となりますが、プラン策定・正常な稼働維持(タグ周り整備)・新規媒体のリクルーティング・競合調査・レポート作成・精算業務・表記チェックなどさまざまな仕事をしています。
中でも重要なのは、やはり広告主方針のASPへの落とし込み(認識合わせ)と、目標数値達成に向けた媒体調整業務です。
ゴンドラは「カスタマーエンゲージメント」という経営ビジョンを抱えていますが、アフィリエイト広告を通じて、どのようにカスタマーエンゲージメントを体現できると思いますか?
アフィリエイト広告のメリットの1つが「第三者目線」で商品の良さを発信できる点です。より消費者に近いところにいるアフィリエイターが、他社商材と比較をしたり実際に利用したり、自身が良いと思う訴求軸で発信・紹介をするのがアフィリエイト施策です。
そうした使用レビューや体験記事を読み、いろいろなサイトを回遊・他社とも比較した上でコンバージョンをするユーザーなので、よりマッチング率が高いと考えています。
そうしたことから、カスタマーエンゲージメントを高めやすいユーザーを集められる広告手法がアフィリエイト広告だと思っています。
アフィリエイト広告に求められる役割とはどんなことですか?
やはりどれだけ価値の高いユーザーを獲得できるかという点と、いかに他施策の受け皿になれるかだと思います。
数だけは担保できる施策もたくさんあるわけですが、その中で今、広告主が求めているのはどんなユーザーなのかをしっかり理解した上で、目標とのバランスを見ながら最適な施策を取捨選択し最大化を目指します。
また、TVCMやプレスリリースをしたとして、公式サイトでしか情報が手に入らない、あったとしても情報が異なるといったことがあるようでは取りこぼしが起きますよね。
公式サイト以外でも情報を得ようとするユーザーにいかに正しい情報を提供して網を張れるかが重要になると思いますが、それができるのがアフィリエイト広告だと思っています。
ゴンドラは統合型支援を強みとしていますが、その点においてアフィリエイト広告はどのように貢献できますか?
私たちの部署の最大ミッションはやはり「獲得」ですので、兎にも角にもまずは件数目標を達成することが大事です。
ただ、一言に「獲得」「件数目標」と言っても広告主ごとに求めているユーザーというのがいると思いますので、そこもしっかり踏まえた戦略が必要です。
女性を増やしたいと言っているのに、男性にアプローチするのは違うし、若年層を増やしたいのに高齢者にアプローチする施策でコンバージョンを増やすのも違いますよね。
統合型支援に繋げるためにも獲得するユーザーの質をコントロールするのはとても大切だと考えていますので、アフィリエイト広告分野ではどういう集客をしているかを把握することが1番重要だと思っています。
獲得を増やすことだけを考えて、どのような施策を打っているか・どんなKWで獲得しているのかの分析を怠ると、結果として広告主にとって価値の低いユーザーが集まっていたということになりかねないですからね。
アフィリエイト広告運用をゴンドラに依頼するメリットはなんですか?
ゴンドラのような代理店はASPを介してアフィリエイターと繋がり、広告主の意向を伝えて獲得促進をしていくわけなので、アフィリエイト広告だけを切り取ると「ゴンドラ」じゃないとできないことって正直ないんです。
ただ、だからこそ「人」が大きく影響するんですよね。登場人物の多い広告なので、いかに広告主の方針を落とし込むかや、アフィリエイターの協力を仰ぐための情報をどれだけ提供できるかであったり、ASPとのコミュニケーションをどれだけスピード感を持って柔軟に行えるかだったりと、これらの要素がその案件の成功を左右すると言っても過言ではないと思っています。
教育面でも1番最初の心得として徹底して教えますし、日々の業務の中でも最も気にして対応している点なので、そこには自信があります。
あとはやはり、大手クライアントで培った豊富な運用経験と、各種Web広告施策やCRM施策・サイト制作・システム開発など、一気通貫での対応が可能なところは大きなメリットだと考えています。
代理店を挟まずに、メディア、ASP、広告主の3者で直接やりとりしてもらったほうがスムーズだと思うのですが…
そうですね、情報伝達のスピードだけを考えるとその方が早いとなるかもしれないのですが、それ以外にも考えないといけないことがたくさんあります。
- 承認作業
- ASPやメディアの繋ぎ込み(タグ・プログラム追加作業)
- 日々のやりとり
- 全体予算の最適化など
ASPも複数繋いで運用しますので、キャンペーン情報を伝えるにあたっても連携先が多くなります。伝達事項1つとっても各ASPに連絡を入れないといけないため、その分工数は掛かります。
加えて、どのASPにどれだけの予算を配分するか、どのASPに依頼するのが1番効率的かを考える必要もあります。上記のような業務を広告主がやるとなると工数確保が必要なだけではなく、専門知識がないと上手くハンドリングができません。
なので、専門知識を持ち体制が整った代理店は欠かせないと思っていますし、ゴンドラのようにワンタグサービスを提供していると、タグの設置についても容易に行うことができます。
また、各ASPから出てくる要望や質問・確認事項もさまざまで、ASPによって案件理解度も異なります。代理店が入ることでしっかりと一次精査・教育もしていきますので、コミュニケーションコストを最小限に抑えることができるのは大きなメリットになると思います。
あとはやはり、アフィリエイト広告だけを扱うASPとは違い、様々な広告手法で支援することができますので、その点でのメリットも大きいと考えています。
尾﨑さん、ありがとうございました〜!アフィリエイト広告のイメージが少し、掴めた気がします!やることいっぱいで大変そうです…
よかった。よかった。実体験があると、イメージを掴みやすいよね!代理店が必要になる理由もわかってもらえたかな。
インタビューの第2弾もあるから、よかったら見てみてね。
ゴンドラ管理職社員にアフィリエイト広告について聞いてみた|アフィリエイト業界の最新動向
株式会社ゴンドラ 広告本部 コンバージョンデザイン部 部長 尾﨑さんにアフィリエイト広告の動向についてインタビューしました。 第1弾は「【怪...
アフィリエイト広告の運用手順と費用
アフィリエイト広告は、初めての企業でも運用しやすい点が魅力の広告です。どのような手順でアフィリエイト広告を運用すればいいのか、費用の目安とともにみてみましょう。
アフィリエイト広告の運用手順
アフィリエイト広告は、次の手順で運用を開始します。
- ASPのサイトから提携開始を申し込む
- ASPが商品や企業を審査し、提携可能かどうかを判断する
- ASPから広告主に管理画面の共有や初期設定などの案内が届く
- 広告主が広告素材やメディア向けのPR文、キャッチコピーを作成する
- 広告配信をスタートする
- 成果が発生したら報酬を支払う
ASPによって手続きの流れは異なりますが、担当者がしっかりとヒアリングをしたうえでサポートしてくれるため、初めての運用でも心配することはありません。
広告主が用意する素材は、アフィリエイト広告の訴求力を大きく左右します。できるだけ魅力的な素材を 提供できるよう、念入りに準備しましょう。
アフィリエイト広告の運用費用
アフィリエイト広告の運用費用はASPごとに大きく異なります。ここでは大手ASPの「バリューコマース」を例にとって費用をみてみましょう。
ライトプラン
- 月額費用:基本プラン費38,500円+成果報酬+35.0%の手数料
- 初期費用:0円
- 開始前の入金額:88,500円
ベーシックプラン
- 月額費用:基本プラン費55,000円+成果報酬+31.5%の手数料
- 初期費用:55,000円
- 開始前の入金額:0円
なお、希望するオプションによって費用は変動します。複数のASPに問い合わせて費用をしっかりと確認してから申し込むと、予算の範囲内でアフィリエイト広告を運用しやすくなるでしょう。
アプローチしたい商品やサービスと、どの配信先と相性がいいかを考えて配信すれば、アフィリエイト広告の効果はさらに大きくなるはずだよ!しっかり考えていこう!
ふむふむ。アフィリエイト広告、僕もどんどん活用していこうかな。
ちょっと待って。活用前に、絶対知っておいてほしい注意点があるんだ。
アフィリエイト広告の注意点
アフィリエイト広告を運用するときは、これから紹介する4つの注意点を押さえておかなければいけません。
- 法令を遵守する
- 消費者庁のガイドラインを確認しておく
- ブランドイメージの低下に気をつける
- アフィリエイターを大切にする
成果のみならず、企業の信頼にも関わる重要なポイントばかりなので、よく確認しておきましょう。
法令を遵守する
アフィリエイト広告を運用するときは、各法令を遵守する必要があります。気をつけたい法令の一例は、次のとおりです。
- 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)
- 景品表示法
- 健康増進法
例えば、一般化粧品で「シミが消えます」と謳ったり(薬機法)、人工成分を天然成分と謳ったり(景品表示法)した場合、不当表示として措置命令を受ける可能性があります。
さらに注意したいのが、令和5年10月1日より開始される「ステマ規制(景品表示法)」です。ステマ(ステルスマーケティング)とは、広告であることを悟られないように宣伝する行為です。例えば、企業からPR依頼された事実を黙ったまま自分のSNSで商品を宣伝する行為が、ステマに該当します。
反対に、商品を紹介しているコンテンツであっても、ユーザーが自主的に投稿している場合は、ステマには該当しません。「表示内容の決定に広告主が関わっている場合」のみ、ステマに該当します。
アフィリエイトは、広告の特性上ステマが行われやすい傾向にあります。アフィリエイターに商品紹介を依頼する際は、必ず広告やPR投稿であることを表示してもらいましょう。
参考:消費者庁|景品表示法
参考:消費者庁|一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の指定及び「『一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示』の運用基準
消費者庁のガイドラインを確認しておく
アフィリエイト広告を運用する際は、消費者庁が公表している各種ガイドラインを確認しておきましょう。広告表示をするときは、前項で紹介した法令以外にも遵守しなければいけない事項が数多く存在しています。
消費者庁のガイドラインには、業界別の禁止事項や運用時の注意事項がまとめられているので、適切な広告運用に役立てられます。
ブランドイメージの低下に気をつける
アフィリエイターが適切な内容で広告を掲載しない場合、ブランドイメージの低下につながるリスクがあるため注意が必要です。例えば、次のようなコンテンツは企業イメージの低下に直結する可能性があります。
- 薬機法や景表法など法令を逸脱する内容
- マイノリティを攻撃する内容
- 誇張した内容
- 過激な性的内容
- 暴力性の高い内容
もちろん、広告主がすべてのコンテンツを管理することは難しいものです。しかし、「信頼できるアフィリエイターと提携する」「定期的に広告の内容を確認する」など、可能な範囲で広告をコントロールするために取り組むことが肝心です。
アフィリエイターを大切にする
広告主にとって、広告を掲載してくれるアフィリエイターは宝といっても過言ではありません。そのため、アフィリエイターを大切にする意識を持つことも重要です。なかには、すべての成果を非承認にする悪徳な広告主もいます。
しかし、アフィリエイターを大切にしない広告主は評判が落ち、誰も広告を掲載してくれなくなる可能性があるため注意しましょう。
一方で、不正を働く悪徳なアフィリエイターがいるのも事実です。過去には、アフィリエイターがクラウドソーシングを通じて商品購入を指示し、不正にCVを獲得した事例もあります。アフィリエイターを大切にすることが重要な一方で、不正を働く人に対しては、毅然とした態度で対処する必要があります。
法律とか企業イメージとか、アフィリエイト広告を運用するときはいろいろなポイントに気をつけないといけないんですね……!
そうなんだよね。それに、アフィリエイト広告は出すだけじゃ高い成果を得るのは難しいから、運用のコツも知っておくことが大事なんだ。
えぇ、そうなんですか!?アフィリエイト広告で成果を出すためのコツを教えてくださいっ!
アフィリエイト広告で成果を出す運用のコツ
メリットが多いアフィリエイト広告ですが、ただASPと提携して広告を出稿してもらうだけでは非常にもったいないものです。成果を出すためには、アフィリエイト広告を効果的に運用する8つのコツを押さえておくことが肝心です。
- LP制作に力を入れる
- 向いている商材を押さえておく
- 掲載サイト数を増やす
- 影響力が大きいサイトを活用する
- 長期的な視点で成果を測る
- 特別単価を用意する
- 広告の内容を定期的に確認する
- ほかのWeb広告と併用して運用する
それぞれを詳しく解説します。
LP制作に力を入れる
LP(ランディングページ)とは、広告をクリックしたときに遷移する商品の訴求ページです。アフィリエイト広告をクリックしたユーザーはLPに飛ばされ、そこで商品の詳しい特長や料金を見て、購入(CV)に至ります。
どれほど有力な媒体に掲載できても、LPでしっかりと商品の魅力を伝えられなければ、購入につなげるのは難しいものです。LPを作りこみ、アフィリエイト広告をクリックしてくれたユーザーを取りこぼさないようにしましょう。売れないLPはアフィリエイターからも敬遠されます。
向いている商材を押さえておく
アフィリエイト広告が特に向いている商材として、次のようなものが挙げられます。
- 成約のハードルが低い商材(無料会員登録、資料請求など)
- 販売数が多い商材(美容品、日用品など)
- 成果単価が高い商材(クレジットカード、ネット回線など)
- コンプレックス商品(ダイエット、ヘルスケアなど)
- キャンペーン中の商材(無料体験など)
これらの商材を取り扱っている場合、アフィリエイト広告で高い成果を上げられる可能性があります。もちろん、上記以外の商材のアフィリエイト広告を出すことも可能です。
ただし、ASPによって得意とするジャンルや商材は大きく異なります。各ASPの特徴をふまえ、商材に向いているサービスを選ぶことが肝心です。
掲載サイト数を増やす
ASPと提携したからといって、必ず広告を掲載してもらえるわけではありません。なぜなら、自分のサイトにどのような広告を掲載するかは、アフィリエイターが自由に決められるためです。
まずは掲載サイトを増やさないと、アフィリエイト広告の効果は出にくくなります。「成果地点のハードルを下げて報酬を発生しやすくする」「報酬を多くする」など、メディアの運用者に選んでもらえる魅力的な条件を設定することが大切です。
影響力が大きいサイトを活用する
アフィリエイト広告を掲載しているサイトにはさまざまなものがあり、それぞれの影響力は大きく異なります。なかには月間の訪問者数が数万人で拡散力が大きいサイトもあれば、訪問者が数百人のサイトもあるでしょう。
もちろん、露出が多いほどお客さま獲得のチャンスは増えるので、あらゆるサイトに掲載してもらうことが大切です。しかし、影響力が大きいサイトを効果的に活用できれば、より高い成果を得られるでしょう。
例えば、検索したときに上位表示されるランキングサイトは、訪問者数が多くCV数も多いと予想されます。このようなサイトと交渉し、良い条件を提示して有利な枠に掲載してもらうなどの工夫をすれば、高い広告効果を得られるようになります。
長期的な視点で成果を測る
アフィリエイト広告の成果が出るまでには、一定の時間がかかります。よほど大きなサイトに掲載されない限りは、掲載したあとすぐに爆発的に拡散されたりSEOで上位表示されたりしにくいためです。
アフィリエイト広告を出したその月から、爆発的に売上が伸びることはありません。じわじわと時間をかけて掲載サイトは増えますし、それぞれの掲載サイトの順位は変わっていきます。
また、アフィリエイト広告で獲得した顧客と信頼関係を築き、リピート購入につなげることも大切です。顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益(LTV)を最大化でき、アフィリエイト広告の費用対効果を高められます。すぐに成果を求めず、長期的な視点で成果を測ることが肝心なのです。
特別単価を用意する
特別単価とは、通常のアフィリエイト報酬に上乗せして支払われる報酬です。一部の有力メディアにのみ適用され、報酬が数倍になるケースもあります。
特別単価はアフィリエイターのモチベーション向上につながり、集客数アップに高い効果を発揮してくれます。
また、アフィリエイターは「競合よりも成約しやすく、単価の高い商材」を好むため、特別単価があれば自社の広告を取り扱ってもらえる可能性が高まります。関係値が高くなれば、贔屓もしてくれるでしょう。
有力なメディアや自社製品との相性がいいメディアに対しては、積極的に特別単価を提案してみるとよいかもしれません。もちろん、LTVやCPA(顧客獲得単価)を加味した上で、特別単価を設定することが大切です。
広告の内容を定期的に確認する
アフィリエイト広告を出稿したあとは、定期的に掲載サイトをパトロールして内容を確認しましょう。事実と異なる内容を記載しているサイトや、誇大広告で不正にCVを得ようとする広告がある場合、広告主が責任を問われる可能性が高いためです。
アフィリエイターに報酬を支払う以上、広告主には適切な広告が掲載されているかどうかの管理を行う義務が発生します。「広告を出稿して終わり」ではなく、ユーザーがトラブルに遭ったり騙されたりしないように、掲載内容は定期的に確認しておいてくださいね。
ほかのWeb広告と併用して運用する
アフィリエイト広告は単体でも効果的ですが、可能であれば他の広告と併用しながら運用するのがおすすめです。Webサイトで訴求できるユーザーの層は一部で、アフィリエイト広告で呼び込めるお客さまには限界があるためです。
アフィリエイト広告のほかにも、マス広告やSNS広告なども併用しながらPRしていくと、より幅広いユーザーに商品やサービスを知ってもらえます。
もちろん、予算によって出稿できる広告は変わります。しかし、成果を出すためにはアフィリエイト広告だけに頼らず、さまざまな広告を活用することが欠かせません。
よしっ!今度こそアフィリエイト広告に関しては完璧だぞ!先輩、ありがとうございます!
よかったよかった。これからは取引先にちゃんと説明できそうだね。
それにしても、データの蓄積・分析……そして活用!ビギニャー君もだんだん知識が身についてきたみたいで嬉しいよ!これからも、一緒に頑張っていこうねえ~!
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LIFT編集部
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