X Premiumとは、X(旧:Twitter)のサブスクリプションサービスです。この記事では、X Premium(旧:Twitter Blue)のメリットや機能、登録方法を解説します。ビジネスやマーケティングのためにSNSを運用している方は、X Premiumを活用することで認知度や利益の向上を狙えるかもしれません。正しい知識を身につけ、SNSマーケティングの効果最大化を目指しましょう。
最近、Twitterにたくさんの変更がありましたよね。有料プランが出たり名称が変わったり……。
そうだねぇ。特に僕たちに大きな影響があるのは、サブスクリプションサービスのTwitter Blueが登場したことだね。今は、「X Premium」という名前に変わっているけれど。ト
そのX Premiumって、一体何なのでしょうか……?
INDEX
X Premium(旧:Twitter Blue)とはどのようなサービスなのでしょうか。まずは、X Premiumの概要を学んでいきましょう。
- X premium(旧:Twitter Blue)って何?
- X premium(旧:Twitter Blue)の申請条件
- 認証バッジの色の違いとは?
- Xは有料化するの?
各項目について詳しく説明します。
X premium(旧:Twitter Blue)って何?
「X premium」は、SNSのXで利用できる月額有料制のサブスクリプションサービスです。X Premiumに登録すると、ポストの編集など専用の機能を利用できるようになります。
Twitterは長らく無料でサービスを提供していましたが、2021年に米国などの一部地域で有料の「Twitter Blue」というサービスの提供を開始。その後、2023年1月に日本でも同サービスが利用できるようになっています。
2023年7月にTwitterの名称が「X(エックス)」へ変更されたことにともない、有料サービスも「X Premium」に改名されました。
X premium(旧:Twitter Blue)の申請条件
以前までは、X Premiumを利用するためには「登録情報に不備がない」「アクティブに利用されている」などの細かい要件が設けられていましたが、現在は撤廃されています。唯一、電話番号の認証を受けていることが申請要件として設けられているので、利用を希望する方は登録を済ませておきましょう。
なお、X Premiumの各プランで提供されている機能は、サブスクリプションの購入手続き後すぐに利用できます。
ただし、今までX Premiumの登録者であれば誰でも表示されていた青いバッジは、登録後一定の審査基準を満たしていることが確認されたあとに表示されるようになりました。X Premiumは電話番号の認証を受けていれば利用できますが、青いバッジの表示には細かい要件があることを押さえておきましょう。
認証バッジの色の違いとは?
2023年3月31日まで、青い認証バッジは以下の2つのいずれかであることを意味していました。
- 従来の認証プログラムで「著名で信頼に値するアクティブなアカウント」に該当していた(公式アカウントなど)
- 新しいTwitter Blueのアクティブなアカウントで、Twitterの資格基準を満たしている
しかし、Twitterは3月23日(米国時間)に、1つ目の「従来の認証プログラム」の段階的廃止を発表しました。2023年4月1日から、従来の青い認証バッジはアカウントから削除されました。
2024年5月現在、認証バッジには3つの色があり、以下のような違いがあります。
出典:X ヘルプセンター|価格
ブルー
青いチェックマークは、対象のユーザーがX Premiumのサブスクリプションに加入しており、一定の資格基準を満たしていることを示しています。
プラットフォームの信頼性を維持するため、青いチェックマークを利用できるのは、次の基準を満たしているアカウントに限られます。
基準 | 詳細 |
情報に不備がない | 対象アカウントに、表示名とプロフィール画像が設定されている |
アクティブに利用されている | 対象アカウントが、過去30日間にわたってアクティブである |
セキュリティが確保されている | 登録されている電話番号が認証済みである |
欺瞞的行為に加担していない | 対象アカウントが、プロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@で始まる名前)を最近変更していない誤解を招く情報や虚偽情報の流布を行っている兆候が認められないプラットフォーム操作やスパム行為に加担している兆候が認められない |
X Premiumに登録したアカウントはXに審査され、すべての要件を満たしていることが確認されるとチェックマークが付与されます。
なお、プロフィール画像や表示名、ユーザー名を変更すると、一時的にチェックマークが削除されることを押さえておきましょう。再度Xがアカウントを審査し、引き続き要件を満たしていることが確認されれば、チェックマークは再表示されます。
Xルールへの違反度合いが深刻な場合や違反行為が繰り返される場合は、チェックマークの剥奪やアカウント凍結処分を受けることがあります。
ゴールド
「Twitter認証済み組織」サービスを通じて、Twitterに公式に認証された事業者のアカウント(ビジネスアカウント)です。企業公式アカウントやビジネスアカウントなどが該当し、個人は利用ができません。
認証済み組織の申請に必要情報を入力することで、審査の順番待ちリストに入ることが可能です。認証されてゴールドバッジを取得すると、アカウントのアイコンは四角になります。
グレー
行政機関や多国間機関、またはその関係者のアカウントに付与されます。現在は、各国の大使館や国連などが認証を受けています。
ただし現時点では、相当数の公的機関がグレーの認証バッジを取得していません。各国の公的機関の認証は進められていますが、未だ部分的である点を押さえておきましょう。
Xは有料化するの?
Xの有料サービスと聞くと、X Premiumを思い浮かべる方がほとんどでしょう。しかし2023年10月18日には、Xそのものの有料化が検討されていると発表されました。
X公式アカウント(@Support)は、ニュージーランドとフィリピンで新しいプログラムである「Not A Bot」のテストを開始したと言及。これは、「新規の未認証アカウントが投稿や返信をするには、年間1ドル(約150円)の費用を支払わなければいけない」という内容のプログラムです。
既存のユーザーは影響を受けないと明言したうえで、自動投稿を行う「botアカウント」の活動を制限するための措置であると説明しています。
また2024年4月、Xのオーナーであるイーロン・マスク(@elonmusk)は、「botの攻撃を抑制する唯一の方法は、新規ユーザーの書き込みに少額の料金を課すことである」と発言しました。最近は、ポストのインプレッション数に応じて報酬が支払われる収益を狙った「インプレゾンビ」が問題になっていることもあり、bot対策としてXが有料化する可能性は十分に考えられます。
今後Xが有料になるのか、日本でもこのルールが適用になるのかについては、まだ発表されていません。Xをめぐっては仕様変更や憶測による混乱が続いているので、今後も公式からの発表に目が離せない状況が継続しそうです。
出典:X|サポート公式アカウント
出典:X|イーロン・マスクアカウント
ふむふむ。有料のサブスクリプションサービスに登録すれば、X Premiumが使えるようになるんですね!でも、わざわざお金を支払ってX Premiumを使う意味ってあるんですか?
Xは、今まで無料で使えたもんね。そう思うのは無理もないと思う。X Premiumには、メリットとデメリットがあるんだ。
従来、無料で利用することができたX(旧:Twitter)。そのため、わざわざ月額費用を支払ってX Premiumに登録する必要性がわからないと考える方は多いかもしれません。
X Premiumを利用することには、メリットとデメリットの両方が存在しています。それぞれを理解したうえで、ご自身や企業にとって必要なサービスかどうかを見極めることが大切です。
以下では、X Premiumのメリットとデメリットをみていきましょう。
X premium(旧:Twitter Blue)のメリット
X Premiumを利用するメリットは、次のとおりです。
- 優先表示されるため注目度が向上する
- おすすめ表示でインプレッションを増やせる
- 多様な表現ができる
- なりすまし対策になる
各項目の詳細を説明します。
優先表示されるため注目度が向上する
X Premiumに登録しているアカウントは、検索やリプライ欄で優先表示されます。そのため、より多くの人の目にポストを見てもらえる点が最大のメリットです。
どれほど優先表示されるかは、明らかになっていません。しかし、少しでも注目を集めたいビジネス目的のアカウントや、エンゲージメント率が低い新規のアカウントにとっては、非常に有益な機能でしょう。
おすすめ表示でインプレッションを増やせる
X社CEOであるイーロン・マスク氏は2023年3月27日(米国時間)、「2023年4月15日以降はXの「おすすめ」タブに表示されるのは、認証済みアカウントと直接フォローしているアカウントになる」とツイートしました。
Twitterに表示されるおすすめアカウントは個人向けにカスタマイズされており、ひとり一人の興味関心にもとづいています。つまりX Premiumに登録していれば、アカウントと相性のよいユーザーに広く投稿を見てもらえるようになるのです。
収益やビジネスを目的にXを運用している場合、インプレッションが増えて認知拡大を狙えるのは大きなメリットでしょう。
多様な表現ができる
X Premiumに登録すると、ツイートできる文字数が増えたりアップロードできる動画が長くなったりと、従来よりも多様な表現ができるようになります。より多くの情報を閲覧者に届けられるため、商材やサービスの訴求力向上を狙えるでしょう。
他にも、文字に装飾をつけられるようになるので、投稿を目立たせることができます。他のユーザーに埋もれにくい、ターゲットの目に留まるポストを作りやすくなるのです。
なりすまし対策になる
X Premiumを利用するには電話番号の認証を必須としているため、なりすまし対策の一環として活用できます。
特に、企業アカウントがなりすまし被害に遭うと、消費者からの信頼を大きく落とすリスクが高まります。リスクヘッジのために、X Premiumを活用する価値はあるでしょう。
その反面、電話番号の認証ができれば、他人や企業の名前を騙ることは不可能ではありません。しっかりとなりすまし対策を行いたいのであれば、誰でも取得できるブルーではなく、ゴールドバッジを取得する必要があります。
X premium(旧:Twitter Blue)のデメリット
X Premiumを利用するデメリットは、次のとおりです。
- 月額利用料の発生
- プロフィール画像、表示名、ユーザー名を変更しにくい
どのようなことなのか、詳細をみていきましょう。
月額利用料の発生
X Premiumを利用するには、月額利用料を支払う必要があります。月額368円~(iOS・Android)と高額な費用ではありませんが、「月額利用料を支払ってまで登録する必要があるのか」と利用を迷ってしまう方は多いでしょう。
機能や享受できるメリットを理解し、費用対効果が得られるのかをしっかりと検討する必要があります。
プロフィール画像、表示名、ユーザー名を変更しにくい
X Premium(プレミアム・プレミアムプラス)登録後は、プロフィール画像、表示名、またはユーザー名(@から始まる名前)を変更すると、青い認証バッジが一定期間剥奪されます。
Xが定めた要件を満たしていることが確認されれば、認証バッジは再度付与されます。しかし、変更のたびにチェックマークがついたり外れたりすると、混乱してしまう方がいるかもしれません。
さらに、審査期間中にプロフィール画像、表示名、またはユーザー名をさらに変更することは禁じられています。例えば、アカウント名を活用して「名前+〇月〇日イベント開催」などと告知活動をしている人にとっては、使い勝手が悪くなってしまうでしょう。
リーチ数が増えたり表現の幅が増えたりするのは、僕たちみたいにビジネスでXを利用している人にはありがたいですね!
そうなんだよね。でも、実際どれくらいリーチ数が増えたり優先表示されたりするのかはわかっていないから、様子見している人も多いのが現状なんだ。
う~ん。メリットが多いってわかっていても、料金がかかるって聞くと利用すべきか迷っちゃいます。先輩、X Premiumっていくらくらいかかるんですか?
2023年10月、X Premiumに2つの新プランが登場し、合計3つの料金プランになりました。
ここでは、X Premiumの料金プランと支払方法についてみていきましょう。
プレミアム
プレミアムプランは、従来のX Premiumに該当します。ポストの編集や収益化、分析機能など、本記事で紹介する基本的な機能を網羅しています。
プレミアムプランの料金は、スマートフォンのアプリ経由かサイト経由かで異なります。
- iOS:1,380円(年額14,300円)
- Android:1,380円(年額14,300円)
- Webサイト:980円(年額10,280円)
アプリ経由の場合は、月額1,380円です。サイト経由の場合は、月額980円とお得になっています。加入方法によって内容に差はないので、お得になるサイト経由で申し込みましょう。
また、X Premiumには年額プランもあります。お得に加入したい方は、サイト経由で1年プランに申し込みましょう。ただし、1年プランは年単位の契約となるので、途中で不要になっても返金は受けられません。
プレミアムプラス
プレミアムプラスの料金は、プレミアム同様にWebサイト経由かアプリ経由で異なります。
- iOS:3,000円(年額31,000円)
- Android:3,580円(年額37,500円)
- Webサイト:1,960円(年額20,560円)
プレミアムプランとの主な機能の違いは、「広告の数」と「返信のブースト」です。
プレミアムプラスに加入すると、表示される広告の数が0になります。プレミアムは半分なので、広告を見たくないユーザーはプレミアムプラスへの加入がおすすめです。
返信のブーストは、プレミアムが「大」でプレミアムプラスが「最大」です。優先的に返信が上位に表示されるので、インプレッションを稼いで露出を強化したい方は、プレミアムプラスにするとよいでしょう。
ベーシック
ベーシックの料金も、「プレミアム」「プレミアムプラス」と同様に、Webサイトとアプリで異なります。
- iOS:600円(年額6,000円)
- Android:650円(年額6,800円)
- Webサイト:368円(年額3,916円)
ベーシックで表示される広告の数は、無料アカウントと変わりません。ただし、返信のブーストが「最小」なので、無料アカウントより少し優先的に表示されるようになります。また、無料アカウントにはできない、長文投稿や長時間動画、ポスト編集などの基本機能は搭載されています。
プレミアムと異なるのはチェックマークの有無で、ベーシックには、青いチェックマークが付与されません。収益化プログラムや、アナリティクスなどクリエイター向けの機能も、ベーシックにはつかず、プレミアム以上のプランからです。
したがって、本格的にXを活用したい方は、プレミアム以上のプランをおすすめします。
X Premiumの支払い方法
対応している支払方法は、次のとおりです。
- iOS:クレジットカード、キャリア決済、iTunesカード
- Android:クレジットカード、キャリア決済、Google Playカード、PayPal
- Webサイト:クレジットカード
なお、アプリをアンインストールしたりアカウントを停止したりしても、X Premiumのサブスクリプションは停止されません。サブスクリプションの購入に使用したプラットフォームを通じて手続きをする必要がある点に注意しましょう。
また、X Premiumに支払った料金の返金は原則受けられません。アカウントが凍結されてXを利用できない場合も、解約しない限りは利用料が請求されます。
出典:Xプレミアムについて
プランによって機能は違うんだけど、安ければ1か月368円から利用できるんだよ。
へぇ~、結構お手頃なんですね!これなら、僕でも気軽に登録できそう。
でしょでしょ?ちなみに、X Premiumで使える機能はこんな感じだよ。
X Premiumに登録すると、Xがさらに使いやすくなるさまざまな機能が利用できます。
代表的な機能としては、以下のようなものが挙げられます。
- ポストに関する機能
- 長い動画のアップロード
- 広告数の半減
- 収益化に関する機能
- 会話や検索結果でのポストの上位表示
- 話題の記事
- コミュニティ作成
- X Proへのアクセス
- Grok
- その他の機能
何ができるのか、詳しくみていきましょう。
ポストに関する機能
X Premiumに登録しているユーザーは、ポストに関するいろいろな機能が使えるようになります。
- 返信のブースト(優先表示)
- ポストの編集(送信後1時間)
- 太字、斜体の適用
- 最大25,000文字(全角5,000文字)の投稿
- 配信前のポストの取り消し
- 投票機能の利用
投稿後にポストを修正したくなったり、文字装飾で目立たせたいと思ったりした経験がある方は多いかもしれません。X Premiumなら、より希望通りに情報を発信できるようになるのです。
長い動画のアップロード
X Premiumユーザーは、最大3時間・8GBまでの動画(1080p)をアップロードできます。
長い動画をアップロードできるようになれば、表現の幅は一気に広がります。商品やサービスの魅力を伝える動画、ウェビナーやライブコマースのアーカイブ配信など、さまざまなコンテンツをユーザーに届けられるようになるでしょう。
従来、長尺の動画コンテンツは、企業のWebサイトやYouTubeチャンネルなどで配信することが一般的でした。しかし、このようなプラットフォームに訪問してくれるのは、商材やブランドに強い興味を持っている一部のユーザーだけなので、リードの発掘には不向きです。
誰でも気軽に利用できるXに商材やブランドをPRできるコンテンツが配信できるようになれば、よりユーザーのアプローチが可能になります。その結果、今まではリーチできなかった層のリードも発掘できるようになる可能性が高まるのです。
※2024年5月時点では、x.comおよびX for iOSのみ対応しています。androidの場合、アップロードできる動画の長さは10分までです。
広告数の半減
X Premiumのユーザーであれば、プランに応じてタイムラインに表示される広告の数が減らされます。
広告は配信者にとっては重要な施策の一部ですが、ユーザーにとってはストレスの原因になりうる要素です。広告の表示数が減ることにより、よりXの快適性が高まると感じる人もいるでしょう。
収益化に関する機能
X Premium(プレミアム・プレミアムプラス)に登録したユーザーは、「サブスクリプションサービスの提供」や「広告収益配分」による収益化が可能です。
サブスクリプションサービスは、ボーナスコンテンツや限定プレビューなどの特典を、ファンに提供することで収益を得る仕組みです。月額料金はクリエイターが設定でき、手数料を差し引いた金額の最大80%を得ることができます。
広告収益配分は、そのユーザーの返信欄に表示される広告の収益が分配される仕組みです。ポストや広告のインプレッションによって分配される金額は変わります。
どちらの収益化プログラムにも、「500人以上のフォロワー」や「過去3か月のインプレッション数が1,500万件以上」などの参加資格が設けられています。参加資格のハードルは高いですが、熱狂的なファンがついているアカウントは挑戦してみてもよいでしょう。
会話や検索結果でのポストの上位表示
X Premiumユーザーのポストは、会話や検索結果で優先表示されるようになっています。
どれくらい優先されるかについては、未だ検証段階です。認証済みアカウントであることに加え、関連性や信頼度、安全性などのさまざまな要素を考慮して表示する順番を決定していくようです。
X Premiumユーザーであれば必ず投稿がトップ表示されるわけではありませんが、少しでもインプレッションを増やしたいアカウントにとってはありがたい機能でしょう。
話題の記事
フォロー中のアカウントや、フォロワーの間で共有されている記事を自動的に一覧化する機能です。自分と関連性が深いコンテンツを簡単に見つけられるため、情報収集を効率化してくれます。
ビジネス目的のアカウントは、フォロワーの関心やトレンドを商品開発やマーケティングに取り入れていく必要があります。自動的に情報を収集できる機能は、市場調査や競合調査に役立ってくれるでしょう。
コミュニティ作成
X Premiumユーザーは、コミュニティを作成できます。Xのコミュニティでは、特定のトピックに興味をもつユーザーがつながり、情報を共有したりコミュニケーションをとったりすることが可能です。
近年のマーケティングでは、単に消費者へ情報を届けるだけではなく、コミュニティの提供によりファンの育成やロイヤルティの向上を図ることが重要視されています。その活動の一環として、X Premiumの機能は役立ってくれるでしょう。
X Proへのアクセス
X Proは、さらにXを使いやすくするための機能です。複数アカウントの管理やポストの予約投稿、ポストのコレクション作成など高度な機能が数多く用意されています。
1画面に複数のタイムラインやリストを表示させたり、管理者を追加したりできるため、企業アカウントの運用に役立ちます。情報収集や複数アカウントの効率的な運用に活用しましょう。
Grok
Grok(グロック)は、イーロンマスク氏が率いる「xAI社」が開発した新しい対話型AIです。プレミアム・プレミアムプラスユーザーであれば誰でも利用できます。
プレミアム・プレミアムプラスユーザーはXのメニューに「Grok」が追加され、チャット形式で質問することが可能です。また、回答はポストしたりDMで送信したりできます。
特徴的なのは、通常の回答を生成する「標準モード」と面白い回答をする「ユーモアモード」がある点。Xでは、Grokの面白い回答を公開するポストが多く投稿されています。
その他の機能
上記の他にも、X Premiumには便利な機能が多く用意されています。
機能名 | 概要 |
ポストのハイライト | お気に入りのポストをハイライトして目立たせる機能 |
ブックマークフォルダ | ポストのブックマークやフォルダ分けを無制限に行える機能(他のユーザーには非公開) |
カスタムアプリアイコン | Xアプリのアイコン表示をカスタムできる機能 |
カスタムナビゲーション | ナビゲーションバーに表示される項目をカスタマイズできる機能 |
リーダー | 長いスレッドを読みやすい表示に変換できる機能 |
テーマの変更 | Xアプリの配色が選べる機能 |
NFTのプロフィール画像 | 所有するNFTをプロフィールに表示させ、アピールする機能 |
ショートメールによる2要素認証 | ショートメールによる2要素認証でセキュリティを強化する機能 |
チェックマークの非表示化 | アカウントのチェックマークを非表示にする機能 |
Media Studioへのアクセス | Xにアップロードした画像や動画を管理する機能 |
なお、紹介した機能は2024年5月現在のものです。Xは現在多くの仕様変更が行われており、今後も機能が変更される可能性があります。
Xをビジネス活用する方は、公式サイトで最新の情報をチェックしておきましょう。機能の詳細については、Xヘルプセンターで確認できます。
へぇ~、こんなにたくさんの機能があるんですね!なんだか興味がわいてきちゃったなぁ。
それじゃあ、登録方法についても学んでおく?
はいっ!ぜひお願いします!
X Premiumへの登録は、WebサイトもしくはXアプリ経由で簡単に行えます。
以下では、登録方法を画像付きで説明します。
Webサイト経由の登録方法
まずは、Xのトップ画面を開きます。
ホーム画面の右上に「プレミアムにサブスクライブ」というトピックが出ているので、そこに記載がある「購入する」をクリックします。表示がない場合は、左側のメニューにある「…」をクリックすると表示される、「プレミアム」の項目を選択しましょう。
すると、「個人」もしくは「組織」を選ぶ画面が表示されるので、該当するほうを選択します。
プランを選択する画面になるので、ご希望にあわせて選んでください。
支払方法を入力しましょう。Webサイト経由の登録は、クレジットカード決済のみの対応です。他の決済方法をご希望の場合は、Xアプリ経由の申し込みがおすすめです。
カード情報を入力し「申し込む」をクリックすれば、登録は完了です。アカウントの審査が行われ、承認が終われば青いチェックマークが付与されます。
Xアプリ経由の登録方法
アプリ経由で登録するときは、ホーム画面左上のアイコンをタップし、メニューを開きます。
「プレミアム」という項目が出てくるので、そこを選択してください。
すると、プランを選択する画面になります。希望するプランを選ぶと、決済画面に移行します。
希望する支払方法を選んで「定期購入」を押せば、登録完了です。こちらも、アカウントの審査が終わり次第、青いチェックマークが付与されます。
間違えてX Premium(旧:Twitter Blue)を押してしまったときはどうすればいい?
間違えてX Premium関連のボタンを押してしまっても、最後の「申し込む」もしくは「定期購入」を押さなければ課金されません。決済が完了しなければ登録されることはないので、安心してくださいね。
ただし、決済方法を入力のうえ申し込みや定期購入を済ませてしまった場合は、いかなる場合でも返金が受けられません。サービスが不要な場合は、次回の料金が発生することを防ぐためにも、忘れずに解約手続きをしておきましょう。
X Premium(旧:Twitter Blue)の解約方法
X Premiumの解約方法は、プラットフォームによって異なります。
以下では、各プラットフォームでの解約手続きの手順を説明します。
iOSの場合
- App Storeアプリを開く
- 画面右上のアカウントアイコンをタップする
- 「サブスクリプション」をタップする
- 「X Premium(Twitter Blue)」を選択する
- 「サブスクリプションをキャンセルする」をタップする
Androidの場合
- Google Playアプリを開く
- 右上のGoogleアカウントアイコンをタップする
- 「お支払いと定期購入」を選択する
- 「定期購入」をタップする
- 「X Premium(Twitter Blue)」を選択する
- 「定期購入を解約」をタップする
Webサイトの場合
- Xホームの画面左上に表示されているアイコンを選択する
- 「X Premium(Twitter Blue)」を開き、「設定」をクリックする
- 「サブスクリプションを管理」を選択する
- 「現在のサブスクリプションを管理する>プランをキャンセル」をクリックする
登録も解約も簡単にできるんですね!これなら、気軽にお試し利用することもできそう!
そうだね。実際、試しにX Premiumを利用してみて、「やっぱり意味ないな」と感じて解約する人も多いんだ。自分にとって必要・不要なのかは、使ってみないとわからないからね。
X Premiumを意味ないと感じる人って、どういう理由でそのように考えるのでしょうか……?
便利な機能が豊富なX Premiumですが、「意味ない」と考える人や実際に使ってみて解約する人が多いのも事実です。
どうしてX Premiumは意味がないと思われるのでしょうか。その理由と、X Premiumが向いている企業・向いていない企業の特徴をみていきましょう。
X Premiumが「意味ない」といわれる理由
X Premiumが「意味ない」といわれる理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 価格の割にできることが少ない
- 長い動画の投稿やテーマカラーの変更など、使わない機能が多い
- 誰でも取得できる青い認証バッジに意味を感じない
- あると便利だが、なくても困らない機能が多い
- リーチ数やフォロワー数の増加効果を実感できない
上記のように、月額料金を支払うほどの対価が得られないと感じる方が多く、「意味がない」といわれているようです。
たしかに、長時間の動画投稿やポストの編集、広告の半減などの機能は、それほどニーズが高い機能ではないように思えます。認知拡大や収益を目的としているアカウントでない限りは、無料で使える機能だけでも十分でしょう。
X Premiumが便利なのは間違いありませんが、必ずしもすべてのユーザーに必要な機能ではありません。
X premium(旧:Twitter Blue)が向いている企業・向いていない企業
X Premiumは、交流や情報収集を目的とした一般アカウントよりも、収益化やビジネス目的でXを利用する企業アカウントに向いているサービスだといえるでしょう。
しかし、すべての企業がX Premiumを利用すべきかというと、そうではありません。以下では、X Premiumの活用が向いている企業・向いていない企業の特徴を説明します。
X premium(旧:Twitter Blue)の活用が向いている企業
X Premiumの活用が向いているのは、SNSマーケティングに注力している企業です。Xでの発信が売上や認知拡大に直結している場合は、X Premiumの機能が役立ってくれるでしょう。
装飾を加えた目を引くポストや長尺の動画は、商材やブランドの魅力を伝える手助けをしてくれます。また、優先表示によるリーチ拡大効果やコミュニティ作成機能も、マーケティング施策に活用できるでしょう。
たとえ現在SNSマーケティングで成果が出ていなくても、今後注力したい企業やSNS世代に訴求したい企業にとって、X Premiumを利用してみる価値は高いといえます。
X premium(旧:Twitter Blue)の活用が向いていない企業
X Premiumの活用が向いていないのは、売上がSNSに依存していない企業です。オウンドメディアなどのコンテンツマーケティング、営業活動などで顧客を獲得できている場合は、X Premiumを利用する必要はないでしょう。
もちろん、費用対効果を確かめたうえで判断するというのもひとつの手です。まずは数か月だけ利用してみて、不要であれば解約するという運用方法でもよいでしょう。
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WRITING 執筆
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