この記事では、SNS広告の一種である「Facebook広告」の種類や費用を初心者向けに解説します。
Facebookは世界中で利用されているSNSで、日本においてはビジネスユーザーが多い点が特徴的です。
精度の高いターゲティングを行いたい場合やビジネスパーソンに訴求したい場合は、Facebook広告を上手に活用すると高い成果が得られます。
Facebook広告の特徴や種類を知って、マーケティングに活用していきましょう。
シニヤン先輩~!いま営業部がベンチャー経営者向けの無料セミナーを企画しているらしくて、その広告施策をお願いしたいっていわれたんです。どういうのがいいと思いますか?
経営者向けセミナーか。たとえば、Facebook広告なんかどうかな?ビジネスユーザーも多いし、相性がいいと思うよ。
なるほど!Facebook広告ですね!さっそく広告を配信してみよう……。って思ったら、広告の種類が多すぎてどれにしたらいいかわからないです~!!
INDEX
Facebook広告のフォーマットの種類と特徴
Facebook広告には、大きく分けて5つの種類があります。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- インスタントエクスペリエンス広告
各フォーマットについて詳しくみていきましょう。
画像広告
画像1枚とテキストで訴求する、もっともポピュラーで扱いやすいフォーマットです。画像とテキストを準備するだけで簡単に配信できるので、クリエイティブ制作にかかるコストが低く、初心者でも気軽に始められる点がメリットです。全商材に適しているため、Facebook広告を配信するなら必ず押さえておきましょう。
動画広告
動画とテキストで訴求するフォーマットです。タイムライン上で自動再生されるため動画がユーザーの目につきやすい点、画像よりも多くの情報を届けられる点がメリットです。音楽やナレーションなどの音声情報も活用できるため、より商品やサービスの魅力を伝えやすいでしょう。
配置によっては長い動画も掲載できますが、ユーザーが飽きてしまうことを防ぐためにも、15秒程度の動画に仕上げることがおすすめです。
カルーセル広告
1つの広告に最大10件までの動画や画像を表示して、それぞれに別のリンクをつけられるフォーマットです。ユーザーが横にスワイプすることで、異なったクリエイティブを次々に閲覧できます。
カタログ風にさまざまな商品を紹介したり、多角的な視点で1つの商品を詳しく説明したりしたいときに最適です。各クリエイティブのパフォーマンスにもとづいて、クリエイティブの順番を最適化する機能も搭載されています。
コレクション広告
メインビジュアルと商品画像(最大4枚)の2部で構成されるフォーマットです。広告をクリックすると、Webサイトやアプリなどの詳細ページに遷移します。読み込み時間が早く、商品の認知からコンバージョンまでひとつの広告で完結させられる点が特徴です。
インスタントエクスペリエンス広告
モバイルデバイスでタップすると、拡大されてフルスクリーン表示になるフォーマットです。配信できるのは、モバイルデバイスのみです。
ユーザーに大きなインパクトを与えられるため、商品やサービスに興味を抱いてもらいやすくなります。フルスクリーンで画像や動画をじっくりと見てもらいたいときにおすすめです。
と、基本の広告フォーマットはこんな感じかな。この5つのフォーマットに加え、8つの配信方法も押さえておく必要があるよ。
配信方法、そんなにあるんですか!?覚えられるかなぁ……。
Facebook広告のその他の配信方法
Facebook広告のフォーマットの種類とあわせて、以下の配信方法も押さえておきましょう。
- スライドショー広告
- リード獲得広告
- Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告)
- いいね!広告
- イベント広告
- メッセージ誘導広告
- プレイアブル広告
- クーポン作成・シェア機能
- アンケート広告
各広告の詳細をみていきましょう。
スライドショー広告
「スライドショー広告」は2~15枚の画像と音声、テキストを組み合わせて、まるで動画のように訴求を行うフォーマットです。動画を作成するよりも低コストでありながら、単なる画像広告よりも多くの情報をわかりやすく説明できます。
自動で画像を切り替えられて注目を引きやすいうえに、通信容量が小さく動画よりもスムーズに再生される点が強みです。
リード獲得広告
「リード獲得広告」はユーザーの情報や見込み客リストを集められる、フォーム形式のフォーマットです。広告をクリックすると設定したフォームが開き、ユーザーに情報を入力してもらうことで登録が完了します。
Facebookに紐づいた情報は自動で反映されるため、ユーザーの手間を削減できます。別途LPを用意する必要がない点、項目を任意で決められる点がメリットです。メルマガ登録や見積もり依頼などの導線づくりに有効です。
Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告)
「Meta Advantage+ カタログ広告(旧:ダイナミック広告)」はユーザーの関心度にあわせて、適切な広告を画像付きで表示できるフォーマットです。事前にFacebookに商品リストを登録しておけば、ユーザーにあわせて自動で画像や広告文などを生成してくれます。
Facebook広告のターゲティングの精度を生かして、ユーザーと関連度の高い情報を配信できるところが強みです。商品ごとに広告を作る必要がないので、手間を抑えつつ効果的な広告を配信できます。
いいね!広告
Facebookページの「いいね!」を獲得することに特化したフォーマットです。自社の投稿に興味を持ってくれそうなユーザーに絞って広告を配信できます。
「いいね!広告」では、「いいね!」もしくは「フォロー」が選べます。そのため、フォロワーの獲得を目指している企業にもおすすめです。ファンの獲得や認知度向上を促しつつ、ユーザーのリスト集めなどに活用できます。
イベント広告
「イベント広告」はイベントに対して興味・関心を持つユーザーに対し、参加を促すタイプのフォーマットです。広告をユーザーがクリックすると「参加予定」「興味あり」を回答するページが表示されるなど、コンバージョンポイントを設定できます。ユーザーの興味・関心は、データとして蓄積できます。
メッセージ誘導広告
「メッセージ誘導広告」はクリック後、Facebookのメッセージングアプリ「Messenger」に誘導してコミュニケーションを促すフォーマットです。
通常、Web広告の遷移先はLPやECサイトなどが多いのですが、あえてMessengerに誘導することで、ユーザーの積極的な行動を促せます。質問やお問い合わせを増やし、ユーザーの興味関心やコンバージョンを促進する効果があります。
プレイアブル広告
「プレイアブル広告」は広告上でアプリなどをお試しプレイできるフォーマットです。ダウンロードしなくても体験できるので、主にゲーム向けの広告フォーマットと言えます。
ユーザーは面白さや内容を理解したうえでダウンロード・購入でき、広告主はより多くのユーザーに商品を知ってもらえるという、双方にとってメリットが豊富な広告です。
クーポン作成・シェア機能
Facebook上でクーポンを作成し、ユーザーに配信できるサービスです。以前は「クーポン広告」という配信方法で知られていましたが、2021年に廃止され、新しくクーポンの作成・シェアサービスとして「Facebookクーポン」がリリースされました。
オンラインクーポンはもちろんのこと、店頭用のクーポンを配信することも可能です。また、クーポンを保存したユーザーに対して、有効期限が切れる前にリマインドを送る機能も搭載。既存顧客の呼び出しや新規顧客の呼び込み、リーチ拡大に効果的です。
アンケート広告
「アンケート広告」は動画広告に表示される、ユーザーに2択の質問ができる広告フォーマットです。FacebookモバイルのフィードやInstagramストーリーズに表示させられます。アンケートを使用することで、ユーザーのニーズを調査できる点が大きな特徴です。
また、ユーザーとのコミュニケーションを生んだり、記憶に残りやすくなったりする効果もあります。広告主は、各選択肢に投票した人の割合やアンケートのリーチ、アクションを起こした人数などを確認できます。
へぇ~、目的に応じていろんな広告を活用できるんですね!勉強になります。
Facebook広告は種類も多いんだけど、広告を配置できる場所の種類も多いんだよ。そっちについても学んでおくといいかも!
ぜひ知りたいですっ!
Facebook広告の配置の種類
Facebook広告は、以下の場所に配置できます。
- フィード
- ストーリーズとリール
- 動画とリールのインストリーム
- 検索
- インスタント記事
Facebook広告を配信するときは、広告のフォーマットだけではなく配置も最適化する必要があります。ここでは、各配置の概要を解説します。
フィード
友達やグループ、最新情報などの投稿になじむように広告を表示させられます。対応している広告の種類がもっとも多いため、非常に使い勝手がよいといえるでしょう。まずは、フィードから広告配信をしてみることをおすすめします。
ストーリーズとリール
ユーザーが投稿したストーリーズやリールになじむように広告を表示させられます。ストーリーズやリールタブに広告を配信するとフルスクリーンで表示されるため、没入感のある体験を提供できます。大きな画像や動画で訴求したいときは、積極的に活用しましょう。
動画とリールのインストリーム
「インストリーム広告」とは、動画に挿入される広告です。Facebookのコンテンツ動画、一部の承認されたユーザーのライブ配信、Facebookリール動画などに挿入されます。集中して動画を視聴しているユーザーに広告を表示できるため、しっかりと見てもらえる点がメリットです。
ただし、広告に動画を中断されることを嫌がるユーザーもいるため、嫌悪感を抱かせないクリエイティブを制作する必要があります。
検索
ユーザーがFacebookで検索する際、検索結果になじむように広告を表示させられます。積極的に情報を探しているユーザーにリーチできるため、有益な情報を提供できれば広告をクリックしてもらえる可能性が高まります。
インスタント記事
Facebook内で配信される「インスタント記事」になじむように広告を表示させられます。インスタント記事を読む感覚で広告をクリックしてもらえるので、遷移先ページを読んでもらいやすい点がメリットです。記事LPやコラム記事など、遷移先のコンテンツが読み物系のときに適しています。
広告の配置によって適しているクリエイティブや遷移先などが異なるんですね!各配置のメリットを最大化できる広告を作らないとですねっ!
そういうこと。ちなみに、Facebook広告の強みのひとつとしてターゲティング精度の高さが挙げられるんだ。セミナーの宣伝を成功させるために、ターゲティングについても学んでおこうね。
は~い、先輩!
Facebook広告のターゲティングの種類
Facebook広告のターゲティングには、以下の3つの種類があります。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
各ターゲティングの詳細を説明します。
コアオーディエンス
ユーザーがプロフィールに登録している情報や、Facebookプラットフォーム上の行動にもとづいて広告配信者を絞り込む手法です。次のような条件でユーザーを絞り込むことが可能です。
- 地域
- 年齢
- 性別
- 言語
- 利用者層(学歴や職歴、ライフイベント、家族構成、交際ステータスなど)
- 興味や関心
- 行動(使用デバイスや旅行履歴など)
- つながり(広告主のFacebookページ、アプリなどつながりがあるユーザーなど)
カスタムオーディエンス
Facebook上のデータを用いて、広告主の既存顧客を見つけ出すターゲティング手法です。Facebookに顧客データをアップロードすることで、条件が一致するユーザーに対して広告を配信します。既存顧客と判断する条件としては、次のようなものが挙げられます。
- 広告主のFacebookページ投稿へのリアクション
- 広告主のWebサイトでの商品購入
- アプリのダウンロード
- 店舗への訪問
類似オーディエンス
カスタムオーディエンスと似た傾向をもつユーザーに対して広告を配信する手法です。例えば、今まで自社商品を購入したことがあるユーザーと似たユーザーに絞って広告を配信できます。広告主の商品に関心を持つ可能性が高いユーザー層にアプローチできるため、効率的にコンバージョンを獲得できます。
ベンチャー経営者向けのセミナーなら、Facebook広告のターゲティング設定で対象者を狙い撃ちできそうだね。
はいっ!ありがとうございます。それにしても、Facebook広告って便利ですね。実は今までFacebook広告を使ったことがなかったので、あまり詳しいことは知らないんですよね。
今まで使っていなかったなんてもったいない!Facebook広告にはたくさんの特徴やメリットがあるんだよ。
Facebook広告とは?
「Facebook広告」とは、その名の通りFacebook内に表示される広告のことです。ここでは、Facebook広告の知識を深めるために、特徴やメリット・デメリットをみていきましょう。
- Facebook広告の特徴
- Meta広告との違い
- Facebook広告のメリット
- Facebook広告のデメリット
各項目を詳しく説明します。
Facebook広告の特徴
Facebook広告の特徴は、ターゲティング精度の高さとビジネスパーソンへの訴求力が強い点です。Facebookは世界中で利用されており、国内の月間アクティブユーザーは約2,600万人(2021年7月)にものぼります。
その知名度やユーザー数の多さから、日本では「5大SNS」のひとつにカウントされています。他のSNSと明確に違うのは、匿名ではなく実名で登録する必要があるところです。
実名や所属企業、学歴などを詳細に登録するため、より多く正確なユーザー情報を活用したターゲティングができます。また、ビジネスシーンで利用されることが多く、ビジネスパーソン向けの商品やBtoB商品との相性が良好です。
Meta広告との違い
Facebook広告は現在、総称して「Meta広告」と呼ばれます。2021年10月28日、Facebookが社名をメタ・プラットフォームズ(商号: Meta)に変更したことによる影響です。Meta広告は、次のような配信面に広告を掲載できます。
- Messenger
- Audience Network
つまり、Meta広告を利用すれば、FacebookやInstagramなどのプラットフォームを自由に選んで広告を出稿できます。特に、近年はInstagram広告を活用したマーケティング手法が注目されています。Meta広告を利用するときは、ぜひFacebookだけでなくInstagramにも配信してみましょう。
Facebook広告のメリット
Facebook広告には、次のようなメリットがあります。
ターゲティングの精度が高い
Facebookは、登録時に個人情報を細かく入力する必要があります。年齢や性別、地域はもちろん、勤務先や職業、学歴なども登録できます。このようなユーザー情報は、広告配信の対象者を絞り込む際に役立ってくれるでしょう。
また、Facebook広告では「いいね」したページや所属しているグループ、趣味・関心リストに追加された内容などの「ユーザーの行動履歴」を活用することも可能です。他のSNS広告よりもより細かいターゲティングが行えます。
より正確なトラッキングができる
FacebookはSNSなので、基本的に「ログイン」してから利用することになります。そのため、cookieではなくFacebookのユーザーIDをもとにした、より正確な行動計測が行えます。
さらに、パソコンやスマホなどのデバイスをまたいだトラッキングも可能です。その有用性はFacebookのサービス内にとどまらず、他サイトやアプリとのログイン連携などでも効果を発揮してくれます。
広告フォーマットの種類が多い
Facebook広告には、多くの広告フォーマットが存在しています。各フォーマットの強みや効果は大きく異なり、相性のいい商品やサービスもさまざまです。
そのため、自社にあった形式の広告を出稿しやすい点も大きなメリットです。目的に適したフォーマットを選ぶことで、より効果的な訴求が可能となるでしょう。
Facebook広告のデメリット
Facebook広告のデメリットは、ディスプレイ広告やリスティング広告と比べて仕様変更が多い点です。仕様が変更になるたびに操作方法や管理画面、出稿方法を覚えなければいけないので、負担を感じる担当者は多いかもしれません。
常にFacebook公式が発表する情報にアンテナを張り、柔軟に仕様変更へ適応できるようにしておくことが大切です。
へぇ~、Facebook広告ってこんなに沢山のメリットがあるんですね!知らなかったです!これからどんどん活用していこうっと!ところで先輩、Facebook広告の費用って高いですか?実は、営業部の予算が限られていて……。
結構予算が少ないみたいだね。Facebook広告の課金形態と費用目安を教えるから、一緒に最適な運用方法を考えよっか。
何から何まですみませ~ん!ありがとうございます。
Facebook広告の課金形態と費用目安
実際にFacebook広告を配信するときは、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、Facebook広告の課金形態と費用目安を紹介します。
Facebook広告の課金形態
Facebook広告の配信にかかる費用は、配信の目的と課金形態によって異なります。基本的には「インプレッション課金(CPM)」が採用されますが、目的によっては「クリック課金(CPC)」や「広告視聴課金(CPV)」を選択することも可能です。各課金形態の詳細は、次のとおりです。
インプレッション課金(CPM)とは?
広告表示の回数に応じて広告費が発生する課金方法です。コンバージョン率が高ければ、クリック単価が割安になるという特徴があります。
クリック課金(CPC)とは?
広告表示の回数に関わらず、クリックされるごとに広告費が発生する課金方法です。費用対効果がわかりやすい点がメリットです。
広告視聴課金(CPV)とは?
動画の視聴回数に応じて広告費が発生する課金方法です。動画が視聴されたときだけ費用が発生するので、コストを抑えつつ広告効果を最大化したいときに最適です。 なお、Facebook広告では「コンバージョン最適化」の設定を行えます。
この設定を行うと、コンバージョンに至る可能性が高いユーザーをFacebookが自動的に選んで、ピンポイントで広告を配信してくれます。コストを抑えて効率的にコンバージョン数を向上させたいときは、ぜひ活用してみてください。
Facebook広告のおすすめ予算
Facebook広告を運用する際、週50件のコンバージョン獲得が目標となります。Facebook広告を機械学習させ、最適化するには週50件のコンバージョンが必要だからです。
つまり、おすすめ予算を割り出すには、50CV/週から逆算できます。仮に1件あたり1,000円で獲得したいのであれば、週の予算は最低でも50,000円は必要です。
実際には、最初から目標通りの予算に収まることは少ないので、大きく見積もると良いでしょう。予算的に50CV/週が難しい場合は、CV地点を下げるなどの工夫が必要になります。
目標となる獲得単価は、商材次第です。100万円の商材と、1万円の商材では明らかに許容できる予算が変わってきます。広告費をいくらまでかけられるかは、LTVから計算可能です。
予算はこれでOKと。あとは、クリエイティブの制作と広告を設定して運用していくだけだね。
はいっ!先輩、Facebook広告の運用で成果を出すためには、どんなポイントに気をつければいいのでしょうか?
Facebook広告で成果を出すコツ
Facebook広告で成果を出すためにも、運用時は以下のコツを意識してみましょう。
- 広告の目的を明確にしておく
- 広告審査基準を遵守する
- 商材にあった種類・配置を選ぶ
- 魅力的なクリエイティブを制作する
- 成果の分析と改善を繰り返す
各項目の詳細を説明します。
広告の目的を明確にしておく
まずは、Facebook広告を配信する目的を明確にしましょう。目的が異なればターゲットや制作すべきクリエイティブ、遷移先のコンテンツなどが大きく変わってしまうためです。
また、広告運用でよくあるのが「部門ごとに認識が異なる」ことです。全体を指揮するディレクターやクリエイティブ制作者、実際に広告を運用する担当者がそれぞれ異なった認識を持っていれば、一貫性のない広告戦略になってしまいます。
必ず、広告の目的や方針を明確に定めて、関係者全員に共有しておきましょう。
広告審査基準を遵守する
Facebookに広告を配信する際は、広告審査基準に適合したクリエイティブを制作しなければいけません。違法な製品やサービスはもちろん、誤った情報や差別的な行為、非現実的な結果を示唆する内容の広告などは配信できないので、注意が必要です。
また、広告に文法や句読法の誤りが含まれている場合、低品質なコンテンツだと判断される場合などにも、広告審査に落とされる可能性があります。
違反が重なるとアカウントを停止されるおそれもあるため、しっかりと広告審査基準を理解したうえで審査に出す必要があります。詳しい審査基準はMeta公式が公表しているので、そちらをご覧ください。
商材にあった種類・配置を選ぶ
Facebook広告にはさまざまな種類があるので、商材にあった種類・配置を選ぶことが肝心です。例えば、画像のみでは商品の魅力を伝えきれないときは「動画広告」、複数の商品をアピールしたいときは「カルーセル広告」が向いています。
また、自然な形でアピールしたいなら「フィード」、しっかりと記事を読んでもらいたいなら「インスタント記事」に配置するなどの戦略が考えられます。
広告の目的やターゲット、商品の特性を深く理解できれば、自社に最適な広告フォーマットや配置はみえてくるでしょう。広告配信をより効果的なものにするためにも、3C分析やカスタマージャーニーマップなどのフレームワークを活用してみることをおすすめします。
魅力的なクリエイティブを制作する
いくら自社製品が素晴らしいものでも、Facebook広告で配信するクリエイティブが魅力的でなければ、興味をもってもらうのは難しいものです。そのため、魅力的なクリエイティブを制作することが非常に重要です。意識したいポイントは、次の2点です。
- 一目で興味を引き付けるインパクトのあるクリエイティブを使用する
- テキストの量を20%以下にする
ユーザーは広告を流し見するため、「これは何だ?」と興味を抱いてもらえるインパクトのあるクリエイティブが欠かせません。ターゲットに刺さるキャッチコピーや特徴的な写真の使用、派手なデザインなど、工夫しながらクリエイティブを制作しましょう。
また、テキスト量が少ない広告のほうがメッセージを伝えやすくなるため、文字と写真のバランスにも気をつけてみてください。Metaには、関連サービス内で掲載している広告を検索する機能があります。クリエイティブを制作するときは、自社商材と似たジャンルの広告を参考にしてみるとよいでしょう。
参考:Meta|広告ライブラリ
成果の分析と改善を繰り返す
Facebook広告を配信するときは、成果の分析と改善を繰り返すことが大切です。最初から効果のある広告を制作することは難しいため、ユーザーの反応をみながらPDCAサイクルを回す必要があります。
Facebook広告の成果を分析するときは、「Facebookピクセル」というコードを使用しましょう。このコードを広告に設置すると、コンバージョン計測が可能となります。
また、計測されたデータを広告配信の最適化に活用することも可能です。クリエイティブや広告文、ターゲティングを変えた広告を複数配信し、より効果的な手法を見つけ出すABテストを実施することもおすすめです。
Facebook広告に搭載されているABテストの機能を使えば、専用ツールや知識がなくても簡単にテストを行えます。詳しい実施方法は、こちらからご確認ください。
押さえておいてほしいのは、ここらへんかな。営業部のセミナー、成功するといいね。
はいっ!先輩のおかげで集客はバッチリになりそうです!さっそく、Facebook広告を運用してみます~!
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WRITING 執筆
LIFT編集部
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