集客やマーケティングのためにLINE公式アカウントを開設したのはいいものの、どうやって活用したらいいか悩んでいませんか?
お客さまと直接コミュニケーションを取ったり、情報を配信したりできるLINE公式アカウント。コツを押さえて運用すれば、高い集客効果を得られます。
この記事では、LINE公式アカウントで集客するコツをご紹介します。成果のカギとなる、「友だちの増やし方」をチェックしてみましょう!
この前LINE公式アカウントについて相談してくれたお客さんがいて、今担当しているんですけど……。アカウント開設したのはいいものの、なかなか集客につながらないんですよね……。LINEって、本当に集客効果あるんですか……?
もしかすると、集客の方法が間違っているのかもしれないよ。ビギニャー君、ただアカウントを開設して一方的に情報配信するだけで満足しちゃってない?
えっ、それだけじゃだめなんですか!?LINE公式アカウントを使った集客のコツって、何なんでしょうか!?
INDEX
LINE公式アカウントで集客するコツ
LINE公式アカウントとは、SNSアプリであるLINE上に、企業や店舗などが自社アカウントを作成できるサービスです。LINE公式アカウントでは、お客さまへの情報提供や、スタンプカード・クーポン券の配布などが可能です。
実際に、無料スタンプのダウンロードや割引を受けるために、企業のLINEアカウントと友だちになったことがある方は多いかもしれません。
LINE公式アカウントは集客に有効ですが、単にアカウントを開設するだけでは成果をあげることはできません。まずは、LINE公式アカウントで集客するコツを6つご紹介します。
- 友だちを増やす
- 目的を明確にする
- 有益な情報を発信する
- ブロックされないように気をつける
- トークルームでお問い合わせを受け付ける
- 金曜日を避けて配信する
上記のコツを意識して施策を実行すれば、初心者でも集客率アップを目指せるでしょう。
友だちを増やす
LINE公式アカウント運用の基本となるのが、友だち登録してもらうことです。友だちになってもらえなければ、メッセージやチャットの機能が使えません。
公式アカウントの存在を知らせるPOPを設置したり、友だち限定のクーポンを配布したりなど、友だちを増やす方法はさまざまです。詳しくは後ほど解説するので、ぜひチェックしてみてください。
目的を明確にする
LINEマーケティングを成功させるためには、以下の3つのプロセスが非常に大切です。
- 目的を明確にする
- ペルソナやシナリオをしっかりと設計する
- 検証を行う
「とにかく商品を知ってもらいたい」「実店舗の集客をしたい」など、目的が違えば最適な施策は異なります。また、情報を届けたい相手や、届けたあとにどう行動してもらいたいかが明確にならなければ、「誰に・どうやって・何を届けるべきか」がわかりません。
そのため、LINE公式アカウントを運用するときは、施策の方向性や細かい流れを決めておくことが大切なのです。施策を考えるときは、顧客の行動や感情を整理する以下のようなフレームワークの活用がおすすめです。
- カスタマージャーニーマップ
- 購買行動モデル
施策実施後は効果を振り返り、次回の施策に活かすことも忘れないでくださいね。
パーソナライズされた有益情報を配信する
たとえ友だちになってもらっても、その状態を維持できなければ意味がありません。ミュートされたりブロックされたりしないように、お客さまにとって有益な情報を発信し続けることが大切です。
情報の内容はもちろん、画像や動画を使って見せ方を工夫するなど、さまざまな施策が必要となります。また、お客さまの行動や属性に応じてパーソナライズした情報を配信することも意識してみましょう。
「自分に向けて発信してくれている」と思ってもらえれば、印象がアップしてお店のファンになってくれるでしょう。
ブロックされないように気をつける
一度友だちになってもらえても、ブロックされてしまう可能性がある点に注意しましょう。ブロックされてしまえば、せっかく獲得した友だちに情報を届けられなくなります。
配信の時間が夜遅かったり毎日連続して配信したりすると、お客さまから反感を買う恐れがあります。LINEのメッセージは、適切な時間・頻度で配信しましょう。
配信回数が多くなるとわかっているときは、初回メッセージの中で「プッシュ通知をオフ」にするよう誘導することも有効です。
トークルームでお問い合わせを受け付ける
LINEのいいところは、匿名性が高く気軽に連絡を取れるところです。その利点を最大限活かすためにも、トークルームでお問い合わせを受け付ける体制を整えておくことが大切です。
- LINEから営業時間を聞ける
- LINEからメニューの質問ができる
- LINEから資料請求ができる
トークルームで上記のようなお問い合わせを受け付けると、電話やメールに抵抗感を抱くお客さまも取り込めます。「必要なときに必要な情報を聞ける」アカウント運用ができれば、根強いファンの獲得につながるでしょう。
金曜日を避けて配信する
休日を迎える直前の金曜日は、個人間のLINEや企業からの配信が集中しやすい曜日です。そのため金曜日に情報を配信すると、ほかのメッセージに埋もれやすくなる傾向にあります。
LINE公式アカウントで配信するときは、メッセージ送信のタイミングにも工夫が必要です。金曜日に配信したい場合は、競合のアカウントを調査して、配信時間をずらすといいでしょう。
Lステップとは?LINE公式アカウントとの違い、機能・できることを紹介
Lステップ(エルステップ)とは、LINE公式アカウントを使った集客やマーケティング活動を自動化してくれるツールです。 「LINE公式アカウン...
目的の設定とか、ブロックされない工夫とか、僕あまり考えられていませんでした……。反省。
コツを押さえてLINE公式アカウントを運用すれば、きちんと集客効果は得られるよ。ところで、ビギニャー君はLINE公式アカウントを集客につなげる施策の流れを理解できているかな?
ぎ、ギクッ……!(よくわからないまま運用していたなんて言えないです……。)
LINE公式アカウントを使った集客のやり方
LINE公式アカウントを使って集客するときは、友だちの分類から顧客の育成、分析までを正しい手順で行う必要があります。
- 友達を分類してアプローチする
- 個別でお問い合わせ対応できる体制を整える
- リピーター客を育成する
- 顧客の反応を分析する
各プロセスのポイントをみてみましょう。
友達を分類してアプローチする
まずは集めた友達を分類し、一人ひとりに合ったアプローチをしましょう。LINE公式アカウントでは、「オーディエンス機能」や「絞り込み配信機能」を使えば、友だちを分類(ターゲティング)してメッセージを配信できます。
たとえば、LINEでは以下のようなターゲティングを行えます。
オーディエンス機能
- ユーザーIDアップロード:ユーザーIDを指定して配信
- クリックリターゲティング:過去に配信したメッセージのリンクをクリックしたユーザーに配信
- インプレッションリターゲティング:過去に配信したメッセージを開封したユーザーに配信
- 追加経路オーディエンス:特定の経路で友だち追加したユーザーに配信
絞り込み配信機能
- 年代
- 性別
- 居住地域
- OSの種類
- 友だち期間
訴求力が高い情報を発信するためにはターゲティングが欠かせないので、必ず属性ごとに配信することを心がけましょう。
対象を絞り込んで配信すれば、訴求力をアップできるだけではなく、メッセージ配信数の節約も可能です。コストを節約したい場合は、積極的に活用してみてくださいね。
個別でお問い合わせ対応できる体制を整える
一方的に情報を配信するだけではなく、双方向のコミュニケーションを取ることも大切です。LINE公式アカウントでは、ユーザーと1対1のチャットができます。
個別のお問い合わせに対応することで、お客さまの興味や満足度をさらにアップさせられるでしょう。もちろん、なかには個別対応ができるほどのリソースがない企業や店舗もあるかもしれません。
その場合は、キーワードに応じて自動返信する「キーワード応答機能」や、AI対応の「シンプルQ&A機能」の活用がおすすめです。
リピーター客を育成する
メッセージ配信や個別対応で新規顧客を獲得したら、そのお客さまをリピーターへ育成する施策を実施します。継続的に情報を配信して接点を持つのはもちろん。
ショップカードやリピート割などで、「LINEに登録しておくとお得かも!」と思わせることが大切です。どのような施策が有効かわからないときは、LINE公式アカウントにある「リサーチ機能」を活用しましょう。この機能を使うと、お客さまの要望を直接聞けます。
顧客の反応を分析する
LINE公式アカウントでは、さまざまな分析機能が利用できます。友だちの追加・ブロック数や属性情報、登録経路のほか、プロフィールPV数やメッセージへの反応まで、さまざまな項目の統計情報が閲覧可能です。
せっかく施策を実施しても、その成果を振り返らなければ次に活かせません。顧客の反応は必ず確認し、常により効果的なアプローチをするための改善策に役立てましょう!
配信するだけではなくて、その後のフォローや分析も行わなければいけないんですね……!
そうそう。やることが多くて大変だけど、LINEの集客効果は絶大だから頑張ってみてね。
はいっ、僕頑張ります!ところで先輩、どうしてLINE公式アカウントって集客に活用されることが増えたんですか?
LINE公式アカウント運用が集客におすすめの理由
LINE公式アカウントは、近年より集客やマーケティングに活用される機会が増えてきました。そもそも、どうして連絡ツールであるLINEが集客に活用されているのでしょうか。LINE公式アカウントが集客におすすめの理由を解説します。
- アクティブユーザーが多くて開封率が高い
- リアルタイムな情報を伝えられる
- リピーターの獲得に役立つ
- 無料で利用できる
どのようなポイントがメリットなのか、詳しくみてみましょう。
アクティブユーザーが多くて開封率が高い
LINEの国内ユーザー数は2023年3月末時点で9,500万人を突破し、人口カバー率は70%以上にも上ります。日本人のほとんどが利用しているLINEは、ほかのSNSと比べて多くの消費者にアプローチできる可能性を秘めたコミュニケーションツール。
ここまで多くの人に使われているSNSはほかにはないので、できるだけ多くの消費者にリーチしたいときは、LINEの活用がイチオシなのです。
また、LINEの公式発表によると、LINE公式アカウントからメッセージを受け取ったユーザーの2割が、すぐに開封していることがわかっています。3〜6時間以内には過半数、当日中に8割もの人が開封に至っています。
中身を見られずに削除されたり捨てられたりしやすいメルマガやDMと比べて、多くのユーザーに情報を見てもらえる点がLINEの特徴なのです。
リアルタイムな情報を伝えられる
チャット形式で情報を発信したり、ほかのSNSのように写真や動画を気軽に送ったりできるLINEは、今旬の情報を伝えるにはもってこいのツールです。
広告やチラシはお客さまに届くまで一定の期間を要しますが、LINEならほとんどタイムラグが生じることなく情報を見てもらえます。
「本日の空き状況」「雨の日特別キャンペーン」など、当日の状況に応じた発信もしやすくなります。
リピーターの獲得に役立つ
LINE公式アカウントでは、メッセージを配信したりユーザーとチャットをしたりする機能はもちろん、リピーターの獲得に役立つ機能もたくさん用意されています。
- クーポンを配信する
- ショップカードでポイントを貯めてもらう
- LINEから簡単に予約が取れる
情報を発信して新規顧客を獲得するだけではなく、お客さまをつなぎとめてリピーターに育成する効果もあるのです。
無料で利用できる
何より魅力的なのが、上記のようにメリットが豊富なLINE公式アカウントの運用が無料で始められる点ではないでしょうか。もちろん、すべての機能が無料というわけにはいきません。
しかし、毎月200通までであれば無料でメッセージ送信可能であるため、施策をスモールスタートできるという利点があります。無料プランだけを活用してもいいですし、まずは無料で始めて効果を実感したら有料プランに移行してもいいでしょう。
コストをかけずに運用を開始できるので、あまり金銭的・人的リソースが割けない小規模な店舗でも施策を実施しやすい点が魅力です。
マーケティングや実店舗集客のための手法として、LINEってすごく魅力的なんですね!
そうだね。無料で始められるうえにいろいろな機能が使えるから、本当におすすめなんだ。
その「いろいろな機能」って、メッセージ配信のほかにどんなものがあるんですか?
LINE公式アカウントで使える集客機能
LINE公式アカウントには、集客に役立つ機能が無数に搭載されています。ここからは、LINE公式アカウントで使える機能を目的別にみてみましょう。
- 集客・販促機能
- カスタマーサポート機能
- その他の機能
代表的な機能は以下のとおりです。
集客・販促機能
LINE公式アカウントの運用といえば、メッセージの配信やクーポンの配信などの集客・販売促進機能をイメージする方が多いかもしれません。まずは、集客や販売促進に活用できる機能をご紹介します。
メッセージの配信
友だち登録してくれているユーザーに対して、メッセージを配信できます。テキストはもちろん、スタンプや画像、動画、ボイスメッセージなどの送信も可能です。文字だけではなく視覚にもしっかりと訴えかけることで、より興味を抱いてもらえるアプローチが実現できます。
リッチメニュー
トーク画面の下部に、メニューを固定できます。 ・メニュー一覧 ・クーポン一覧 ・アクセス ・開催中のキャンペーン 上記のようなメニューを固定しておけば、お客さまはホームページを訪問することなく、LINEから簡単に情報を収集できます。
ショップカード
実店舗の集客を行いたいときは、ショップカードの活用がおすすめです。来店のたびにポイントを貯められるデジタルショップカードを作成できるので、ポイントカードを忘れてしまうお客さまを減らせます。
クーポン
クーポンの配信や抽選キャンペーンの実施も可能です。友だち登録後のクーポン配布や抽選の実施などがLINE上で行えるので、企業や店舗側の業務負担を大幅に低減できます。
LINE VOOM投稿
LINE VOOMとは、動画コンテンツを投稿したり閲覧したりできる機能です。TikTokやInstagramのリールに似た機能だと考えておくと、わかりやすいかもしれません。
動画で商品や店舗をアピールできますが、友だち登録とは別に「フォロー」してもらわなければ、動画を見てもらえない点に注意が必要です。
LINEで予約
LINEの店舗情報やラインアカウントのプロフィール、トークルームなどから簡単にお店の予約ができます。アプリを切り替える必要がないので、気軽に予約してもらいやすい点がメリットです。
カスタマーサポート機能
LINEでは、お客さまの来店や販売を促進するだけではなく、購入前や購入後のサポートも可能です。次に、カスタマーサポートの際に活用できる機能について紹介します。
チャット
LINEでは一方的にメッセージを配信するだけではなく、チャットでお客さまと1対1のコミュニケーションも可能です。人が対応する一般的なチャットに加え、自動応答メッセージ機能も搭載。具体的には、以下の3つの機能が使えます。
- 事前に登録したメッセージをランダムに返信する「自動応答機能」
- 特定のキーワードに応じた返信を自動で送る「キーワード応答機能」
- AIが自動で応答する「シンプルQ&A機能」
もちろん、日常的なお客さまとのコミュニケーション手段として活用しても問題ありません。
LINEコール
無料で音声・ビデオ通話ができる「LINEコール」でカスタマーサポートをすることもできます。お問い合わせなど、一部のコミュニケーションは文字よりも電話のほうがスムーズなケースもあるでしょう。電話番号が不要なので、お客さまは安心してお問い合わせができます。
調査機能
LINEのアンケート機能を使い、商品や接客品質などについてリサーチできます。アンケートの内容をカスタマーサポートに反映してもいいですし、商品開発やマーケティング施策に活かしてもいいでしょう。
LINEなら気軽にアンケートに回答できるので、多くの反応が期待できます。また、NPS(ネットプロモータースコア)という指標を使って、アカウントの満足度を10段階で評価してもらうことも可能です。
その他の機能
LINE公式アカウントには、ここまで紹介してきた以外の用途に使える機能も搭載されています。ここでは、とくに押さえておきたい便利な機能を3つ紹介します。
A/Bテストメッセージ
この機能は、LINE上でABテストを行えるという便利なものです。複数のメッセージを作ってそれぞれを特定のユーザーに配信することで、もっとも効果的だったメッセージを判別できます。
「メッセージを送信できる友だちが5,000人以上」という条件はありますが、気軽にABテストができる点は大きなメリットでしょう。
LINEログイン
LINEログインは、ほかのアプリとLINEのIDを連携し、会員登録やログインをできるようにするサービスです。タップひとつで登録やログインができるようになるため、ECサイトなどへの登録数増加や離脱防止効果を得られます。
友だち追加広告(CPF)
LINE広告で提供されている「友だち追加」の広告を、LINE公式アカウントから簡単に出稿できる機能です。シンプルな操作だけで少額の予算から出稿できるので、より多くの友だちを獲得したいときに活用できます。
なお、上記の機能を利用するときは、オプション料金が発生する場合があります。検討している方は、必ず事前に費用を確認してから導入しましょう。
LINE広告とは?料金や出し方、ターゲティング方法まで解説
LINE広告は、コミュニケーションアプリ 「LINE」に広告を出稿するための広告配信プラットフォームです。 LINE広告を配信するときに、出...
へぇ~、こんなにいろいろな機能が使えるなんて知りませんでした!でも、こういった機能がすべて無料で使えるわけではないんですよね?
そうだね。LINE公式アカウントは3つの料金プランに分かれていて、配信するメッセージの数によって最適なプランが異なるんだ。
詳しいプランと料金について知りたいです!
【最新】LINE公式アカウントの種類・料金
2023年6月から料金プランが改定されました。実質値上げとも取れる料金プランになっています。
- コミュニケーションプラン(旧:フリープラン)
- ライトプラン
- スタンダードプラン
各プランの詳細をみていきましょう。
コミュニケーションプラン(旧:フリープラン)
- 月額固定費:無料
- 無料メッセージ通数/月:200通まで
- 追加メッセージ従量料金/通:使用不可
LINE公式アカウントで唯一、お金のかからないプランです。従来のフリープランでは月に1,000通送れましたが、新プランでは200通までと大幅にダウンしました。
ともだちが100人いるアカウントの場合、1ヶ月に2回しかメッセージが送信できません。ただし、LINEチャットの1対1でのやり取りや自動応答メッセージはカウントされないので、ご安心ください。
プラン名どおり、これまでお客様との「コミュニケーション」中心にLINEを活用されてきた方は引き続き、無料で活用できるでしょう。
ライトプラン
- 月額固定費:5,000円
- 無料メッセージ通数/月:5,000通まで
- 追加メッセージ従量料金/通:使用不可
ライトプランは、月5,000円で5,000通までのメッセージを配信できるプランです。従来のプランとは名前も料金も変わっていませんが、配信数の上限が15,000通から、5,000通に下がりました。また、追加メッセージの課金もできなくなっています。
週5でLINEメッセージを送りたい場合、ともだち250人程度で5,000通(250人 × 20日 × 1通)に達してしまうでしょう。
スタンダードプラン
- 月額固定費:15,000円
- 無料メッセージ通数/月:45,000通まで
- 追加メッセージ従量料/通:~3円
新しいスタンダードプランでは、無料メッセージ数が45,000通から30,000通に減りました。オーバーした場合は、従来通り、1通3円でメッセージ配信できます。
週5でLINEメッセージを送りたい場合、ともだち1,500人程度で5,000通(1,500人 × 20日 × 1通)に達してしまうでしょう。
いずれにせよ、プランのアップグレードは差額を支払えばタイムリーに更新可能です。まずはお金のかからない低めのプランをおすすめします。コストをしっかりと把握してから導入したい方は、LINE公式の「通数費用シミュレーターツール」を活用してみてください。
なるほどぉ。自社の抱える顧客やお店の規模に合わせてLINE公式アカウントを使い分けることが大切なんですね!
そうそう。高いプランを選べばいいというわけではないからね。
せ、先輩……、もしよかったら友だちの増やし方も教えてもらえませんか?実は、伸び悩んでいて。
LINE公式アカウントの友だちを増やす方法
LINE公式アカウントで集客するためには友だちを増やすことが大切だとわかっていても、「具体的にどうすればいいの?」と困っている方は多いかもしれません。簡単にできるLINE公式アカウントの友だちを増やす施策について3つご紹介します。
- 友だち限定の特典を用意する
- LINE公式アカウントの存在を告知する
- 認証済アカウントで「友だち追加広告」を配信する
それぞれの施策を具体的にみてみましょう。
友だち限定の特典を用意する
友だちになってもらうためには、お客さまが得られるメリットを提示することが大切です。友だち追加クーポンの配布や、友だち限定の抽選キャンペーンなどを通してユーザーの興味を引ければ、登録者数の増加を目指せます。
以下のようなわかりやすいメリットがあれば、「とりあえず登録しておこうかな」と思ってもらえるでしょう。
- 友だち追加でECサイトの500円引きクーポンがもらえる
- 友だち追加でドリンク1杯無料
とくに、クーポンなどのすぐ利用できる特典は即効性があり集客につながりやすいです。ぜひ、自社の商材に合った魅力的な友だち限定特典を用意してみてください。
LINE公式アカウントの存在を告知する
どれほど魅力的な特典があっても、LINE公式アカウントの存在がお客さまに知られていなければ友だち追加してもらうのは不可能です。そのため、LINE公式アカウントの存在を知ってもらうための工夫も大切です。
- お店にLINEアカウントのQRコードを印刷したPOPを置く
- 会計時に実施中のキャンペーンを案内する
- ECサイトやSNSで発信する
上記のように、告知の方法はさまざま。オンラインとオフラインの両方を活用して、幅広い層のお客さまにアカウントの存在を知ってもらいましょう。
認証済アカウントで「友だち追加広告」を配信する
LINEでは、LINE NEWSやLINE VOOMなどに表示できる「友だち追加広告(CPF)」が配信できます。多くのユーザーの目に留まる位置に配信され、友だち追加の件数に応じて課金されるシステムの広告なので、安いコストで高い効果を得られる点が大きなメリットです。
なお、この広告は「認証済みアカウント」しか配信できないため、希望する場合はLINEの管理画面から申請を行っておきましょう。
なるほどぉ!友だちを増やすのって難しそうだと思っていましたが、これなら初心者の僕でも簡単に実践できそう!さっそくお客さまと打ち合わせして、友だちを増やす施策を考えてきます!
そうだね、少し工夫するだけで友だちは増やせるから、ぜひいろいろ試してみてね。ついでに、LINE公式アカウントで集客するときの注意点についても押さえておくと安心だよぉ~。
LINE公式アカウントで集客するときの注意点
LINE公式アカウントで集客するときの注意点を3つご紹介します。思わぬ失敗を防ぐためにも、必ずチェックしておきましょう。
- ガイドラインや利用規約を遵守する
- ほかのSNSと一緒に活用する
- 料金プランに気をつける
注意点の詳細を解説します。
ガイドラインや利用規約を遵守する
LINE公式アカウントには、細かいガイドラインと利用規約が定められています。これに違反するとアカウントを停止されてしまい、今まで友だち集めに費やした努力が水の泡になってしまうため注意が必要です。
たとえば、「医療や出会い系など一部のジャンルの取り扱い」「他社商品の訴求」「LINEロゴの編集」などは禁止されています。気付かないうちに違反行為をしないよう、あらかじめ内容を確認しておきましょう。
ほかのSNSと一緒に活用する
LINE公式アカウントは情報発信に効果的ですが、拡散性は高くない点に注意が必要です。X(旧Twitter)などのようにボタンひとつで情報を拡散する機能はないので、拡散を狙うならほかのSNSと併用する必要があります。X(旧Twitter)やFacebookに誘導するなど、SNSの垣根を超えた施策の実施が欠かせません。
料金プランに気をつける
LINE公式アカウントはメッセージの配信数に応じて料金がかかるので、友だちやメッセージの数が増えれば料金も増えます。予算が限られている場合は、十分に注意しましょう。
無料プランでは、200通を超えるメッセージは配信できません。料金プランや配信数を見直しながら、自社に合った発信数や頻度を見極めてください。
よ~し、これで僕もLINE公式アカウントを活用した集客ができるぞ!
うんうん、頑張ってね。ちなみに、LINEは公式アカウントの運用以外の方法で集客することも可能なんだよ。
え、そうなんですか!?
LINEマーケティングとは?
LINE公式アカウント運用を含め、LINEを使って販売促進や認知度拡大を目指す施策全般を「LINEマーケティング」といいます。LINEは、マーケティングにピッタリな媒体。LINEの特徴とLINEマーケティングの代表的な手法を解説します。
LINEの特徴
LINEをマーケティングに活用するなら、まずはユーザー層やほかのSNSとの違いを知っておくことが大切です。LINEの特徴をまとめたので、基本知識として押さえておきましょう。
- ユーザー数9,500万人以上
- 人口カバー率70%以上で、日本人の2人に1人以上がLINEユーザー
- 10~50代の80%以上がLINEを利用し、60代も過半数が利用している
- 女性ユーザー53%、男性ユーザー47%
- 会社員がもっとも多く、次いで主婦やアルバイト、学生が多い
- 毎日LINEを利用しているユーザーは、すべての年代で60%以上
LINEは、ほかのSNSと比べるとすべての年齢層にまんべんなく利用されており、普及率もアクティブ率も高いという特徴があります。幅広いユーザーへの訴求に適している点が、最大の強みでしょう。商材やターゲットを問わず、あらゆる企業にとってLINEマーケティングは効果的だと言えます。
LINEマーケティングの代表的な手法
LINEは、企業向けにさまざまなプロモーション機能を搭載しています。ここでは、LINEの代表的な機能とマーケティング手法をご紹介します。
LINE広告配信
LINEでは、その高いリーチ力を活かした広告配信が可能です。LINEが自社で保有しているデータを活用した広告配信ができるので、Cookie規制の影響を受けにくいというメリットがあります。
画像や動画を使った広告を配信すれば、友だち登録をしていないユーザーにも商品の魅力をしっかりと伝えられるでしょう。
LINEプロモーションスタンプ
LINEプロモーションスタンプとは、企業がユーザーに対して無料もしくは条件付きで提供するラインスタンプです。「友だち登録するとダウンロードが無料」といった企業スタンプを、実際に使用した経験がある方は多いかもしれません。
LINEプロモーションスタンプは「ユーザーの自発的な拡散を狙える広告」とも呼ばれている、認知拡大に有効な手法です。
LINEミニアプリ
LINEミニアプリは、ライン上で企業が自社のサービスを提供できるWebアプリケーションサービスです。予約アプリや決済アプリといった「ミニアプリ」をWeb上で動作させられるので、企業が自社でアプリを個別開発する必要はありません。
ラインアカウントと紐付いた行動データを取得でき、いろいろな施策に活用できる点も大きなメリットです。
その他の販促活動
上記のほかにも、LINEマーケティングではさまざまな販促活動を行えます。LINEで配信できるデジタルチラシである「LINEチラシ」や、ライブコマースに活用できる「LINE LIVE」などなど……。
利用する機能や組み合わせ方を工夫すれば自社だけのマーケティング施策を実施できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
へぇ、LINEっていろんな機能があるんですね!当たり前のように使っていたけど、マーケティング目線で見るとかなり優秀なツールなんじゃ……!?
そうなんだよねぇ。実際、LINEマーケティングで集客に成功している企業は多いんだよ。
そうなんですか!?施策の具体例を知りたいですっ!
LINE集客の成功事例をご紹介
最後に、LINEマーケティングを導入して成功を収めた企業の事例を2つご紹介します。
- 株式会社アークミール
- サントリービール株式会社
ぜひ、参考にしてみてください。
導入から5日間で約650組がLINE予約を活用!|株式会社アークミール
「ステーキのどん」を展開する株式会社アークミールは、2019年にLINE公式アカウントを開設し、2021年にLINE予約を導入。
ご時世柄、お客さまの来店動向が変わったため、新規顧客獲得の施策を実施したところ、最初の5日間で約650組の予約をLINEで獲得しました。新メニューや割引キャンペーンの情報発信を行い、新規顧客だけではなくリピーターの獲得にも成功しています。
新規ユーザーを大量に獲得!|サントリービール株式会社
サントリービール株式会社では、主力商品の「ザ・プレミアム・モルツ」のプロモーションを行うため、LINEミニアプリでレシート応募キャンペーンを実施。
応募時のアンケートにより、応募者の8割が新規ユーザーで全体の4割以上が2回以上キャンペーンに参加していることがわかりました。
LINEの活用で今までリーチできなかった層に訴求できただけではなく、リピート客の獲得にも成功しています。
LINE集客ツール2選
LINE集客に利用できるツールを2つご紹介しましょう。
- L Message(エルメ)
- LineON カルテ
各ツールの特徴を説明していきます。気になるツールがある方は、ぜひご覧になってください。
無料お試しなら「L Message(エルメ)」
項目 | フリープラン |
初期費用 | 無料 |
最低利用期間 | なし |
月額料金 | 無料 |
エルメ月間配信数 | 1,000通 |
友達数上限 | 50,000人まで |
無料で利用できるLINE集客ツールといえばL Message(エルメ)です。L Message(エルメ)の人気機能は次のとおりです。
- フォーム作成
- カレンダー予約
- 商品販売・決済連携
各機能を詳しくみていきましょう。
フォーム作成
L Message(エルメ)にはフォーム作成機能があります。フリープランでは、3つまでフォーム作成が可能です。フォーム作成機能を使えば、顧客ヒアリングに役立てられるでしょう。
入力された回答は、フォームとGoogleアカウントを連携すれば、自動でスプレッドシートに反映されます。Googleのツールで顧客管理しているケースでも安心してご利用いただけます。
カレンダー予約
L Message(エルメ)なら、予約受付をLINEで自動化できます。LINEで予約をできるようにすれば、ユーザーの満足度を高め、機会損失を防げるでしょう。
フリープランで作成できる、カレンダー数は1つです。コースやスタッフの数は各2つまで作成できます。スタッフ数やコースの数が多い場合は、有料プランへの加入が必要です。
商品販売・決済連携
L Message(エルメ)は、LINE上で販売できる仕組みを構築可能です。商品販売機能を用いれば、独自商品の販売から決済まで、LINEだけで完結します。決済は、「UnivaPay」「Stripe」の2種類と連携可能です。
フリープランでは、単品商品・継続商品を各1つまで販売できます。複数商品がある場合は、有料プランへの加入が必要です。
LINEだけで完結するシームレスな購買体験は、CVR向上に大きく貢献してくれます。LINE経由の購入者も特定できるので、購入情報に基づいたアップセル、クロスセルも実施可能です。アップセル、クロスセルを実施すれば、CVRだけではなく、LTVの向上も目指せます。
リピート集客ならLIneONカルテ
LINEの主な役割はお客様との関係構築です。関係構築がうまくいけば、リピート集客に繋がるでしょう。そこでおすすめしたいツールが、LIneONカルテです。LIneONカルテには次のような特徴があります。
- アンケート機能
- 顧客カルテ化
- セグメント機能
各特徴を説明していきましょう。
アンケート機能
LIneONカルテは、LINE上でアンケートの実施が可能です。アンケートを通じて、サービス向上のために知りたいパーソナルな情報を取得できます。
例えば、美容室のLINE運用の場合、アンケートを通じて需要の高いヘアスタイルがわかるでしょう。顧客ニーズを捉えるために、情報収集は欠かせません。
顧客カルテ化
LIneONカルテは、アンケートの実施だけでなく、情報を整理するカルテ機能が備わっています。情報は集めるだけでは意味がありません。
得られたアンケートの情報をまとめて整理する必要があります。LIneONカルテなら、整理された情報を無駄なく活用できるでしょう。
セグメント機能
LIneONカルテはセグメント機能が備わっています。アンケートで得られた情報を元に、顧客を分類できます。
例えば、ヘアカラーを希望しているお客様に、パーマの情報やクーポンを配信しても意味がありません。LINEを通じて、リピート集客を目指すには、個々のニーズにあわせた情報提供が大切です。LIneONカルテなら、必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届けられます。
参考:LINE公式アカウントはアプリで運用可能!開設・設定方法や主な機能を紹介 | DMMチャットブーストCV
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