メタバースとは、インターネット上の「仮想現実空間」やそれに関連するサービスです。
現実世界のようにコミュニケーションを取ったり経済活動したりできるメタバースは、今ビジネスやマーケティングの分野で話題になっています。
この記事では、メタバースの意味や活用事例、ビジネスにおける今後の可能性をわかりやすく解説します。
先輩、最近「メタバース」っていう言葉をよく聞くんですけど、意味わかりますか?テレビとかネットで当たり前のように使われるから、なんだか今さら聞けなくて……。。
若い子でもまだまだ知らない人が多いし、ビギニャー君がわからなくても無理ないかも。今日は、メタバースを勉強してみようか。
わぁい!ありがとうございます!
INDEX
メタバースとは?
メタバースは、「meta(超)」と「universe(宇宙・世界)」を組み合わせた造語です。近年ビジネスやマーケティングの領域で注目度が上がっているメタバースですが、その意味はまだまだ広く知られていないかもしれません。まずは、メタバースの基本的な知識を身につけましょう。
- メタバースの意味
- VRやARとの違い
- メタバースビジネスの3つの分類
各項目を詳しく解説します。
メタバースの意味
メタバースとは、インターネット上に作り上げられた仮想現実空間そのものや、提供されるサービス全般を指す言葉です。メタバースでは、ユーザー同士がコミュニケーションを取ったり、現実世界のような生活を送ったりできます。
仮想現実とは、「VR(バーチャル・リアリティ)」によって作られる空間です。任天堂のゲーム「どうぶつの森」を例に挙げると、わかりやすいかもしれません。人々が暮らすインターネット上の仮想の世界があり、そこでリアルな体験や生活をしたり、経済活動をしたりすることが「メタバース」なのです。
VRやARとの違い
VRやARは、近年注目されている「現実ではないものを知覚するための技術」を指します。「VR=メタバース」と勘違いする方も多いのですが、実はそれぞれは異なった意味を持つ言葉です。以下では、メタバースと各用語の違いを解説します。
VRとは
VR(Virtual Reality:仮想現実)とは、CGや3D技術で作り上げた仮想空間でさまざまな体験ができる技術を指します。VRを活用すると、専用ゴーグルやスマートフォンなどのデバイスを通して、デジタル上の仮想空間に入り込んだかのような体験が可能です。
VRはメタバースと相性のいい技術ですが、イコールではありません。VRは仮想現実に関する「技術」を指し、メタバースは「仮想現実空間そのもの」や、「そこで提供されるサービス」を指します。
ARとは
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、現実世界に仮想空間や3Dモデルを重ね合わせる技術のことです。たとえば、現実世界にキャラクターを重ねて表示させる「ポケモンGO」や、Amazonの「ARビュー機能」が一例として挙げられます。
ARも技術そのものを指す名称であるため、メタバースとは異なった意味を持つ言葉です。なお、上記の技術を総称して「XR」と呼びます。英語が多くて少し覚えにくいですが、しっかりと区別しておきましょう。
メタバースビジネスの3つの分類
メタバースは比較的新しい概念なので、どのように活用されるのかをイメージできていない方は多いかもしれません。経済産業省では、メタバースを活用したビジネスを3パターンに分類しています。メタバースについて理解を深めるためにも、経済産業省が定義した分類を具体的にみておきましょう。
仮想空間内で自社サービスを提供
企業が開発・運営した仮想空間を通し、自社サービスやコンテンツを消費者へ提供するビジネスモデルです。たとえば、任天堂の「あつまれどうぶつの森」は、任天堂が開発・運営している仮想空間内で提供されるサービスです。消費者が仮想空間内でコンテンツ購入料金や利用料を支払うことで、企業は利益を上げます。
仮想空間をプラットフォームとして提供
プラットフォーマーが開発・運営する仮想空間内で、別のサービス提供者がサービスやコンテンツを消費者へ提供するビジネスモデルです。プラットフォーマーは、サービス提供者と消費者に仮想空間を提供することで利益を上げ、サービス提供者は消費者にコンテンツを提供することで利益を上げます。
メタバース
ひとつの仮想空間内において、さまざまな領域のサービスやコンテンツが生産者から消費者へ提供されるビジネスモデルです。プラットフォーマーは、ゲームや教育、医療などのさまざまな第三者企業に仮想空間プラットフォームを開放し、そこへの出展料や販売手数料によって収益を得ます。
消費者は、メタバース空間で複数のサービスの提供を受けられ、より現実に近い体験ができます。
会社で使っている「バーチャルオフィス」でアバターを通して会議したり、仮想空間のホワイトボードに文字を書いたりすることも、メタバースに含まれるね。
へぇ~、言葉を聞くと難しい感じがしますけど、結構身近なところでも活用されているんですね!
うんうん、気付かずに活用している人は多いと思うよ。メタバースは、今後ビジネスやマーケティングにも大きな影響を与えるといわれているんだよ。
メタバースがビジネスに与える影響
メタバースは、今後ビジネスやマーケティングに以下のような影響を与えると考えられています。
- ブランドやサービスの体験を深める販売戦略として活用される
- メタバース自体が商品になる
- コミュニケーション手段として活用される
各項目を詳しくみてみましょう。
ブランドやサービスの体験を深める販売戦略として活用される
メタバースを利用すれば、自宅や外出先でも商品やサービスを体験できます。たとえば、会社の休み時間に仮想現実の店舗で商品を試着・購入したり、自宅から物件を内覧したりすることも夢ではありません。
実際、バーチャル店舗を運営している企業は増えています。このような「体験」に特化したECサイトは、今後さらに増加していくと予想されています。
メタバース自体が商品になる
販売戦略の一部としてメタバースが活用されるだけではなく、メタバース自体が商品になることもあるでしょう。たとえば、VR技術を活用した音楽フェスや美術館、娯楽イベント、ファッションショーが一例として挙げられます。
メタバースイベントは会場のキャパシティを気にしなくていいですし、安全対策の観点からもメリットが豊富です。
コミュニケーション手段として活用される
メタバースは、コミュニケーションの手段としても活用できます。遠隔地から店員の接客を受けたり、アバターを通してお問い合わせ対応や商品説明を受けたりすることも可能です。近年は、コミュニケーションの手段として電話やメール、チャットなどを活用する企業が増えました。
一方、「相手の表情が見えたほうが安心」「実演形式で説明してほしい」というニーズが一定数あることも事実です。現実世界と全く同じ体験を提供するのは難しいでしょう。
しかし、アバターなどを通して動きや表情とともにコミュニケーションが取れるメタバースは、お客さまのCX(購買体験)を大きく向上させてくれます。
わぁ、なんだか近未来感がありますね……!でもメタバースを活用できれば、ビジネスの可能性が一気に広がりそうでワクワクします!
そうだね。メタバースではとにかく「豊かな体験」を提供できるから、今までよりもお客さまに満足してもらえるサービスにできる可能性があるんだ。
次は、メタバースをマーケティングに活用するメリットを見てみようか。
メタバースをビジネスに活用するメリット
メタバースをビジネスやマーケティングに活用すると、以下の5つのメリットが得られます。
- 物理的な制約がなくなる
- コミュニケーションに役立つ
- より商品やサービスを知れる
- 環境問題やハンディキャップの解消に役立つ
- ブルーオーシャンだから差別化できる
それぞれの詳細を解説します。
物理的な制約がなくなる
メタバースを活用すれば、移動することなく店舗に訪れたり遠方の人とコミュニケーションを取ったりできます。移動にかかる時間や費用を削減できますし、さまざまな事情で外出が難しい方にもサービスを利用してもらえるようになるでしょう。
企業側も、店舗や会場を用意しなくても体験の提供や接客ができるので、コストやリソースを大幅に減らせます。
コミュニケーションに役立つ
アバターの表情や動きとともにコミュニケーションが取れるメタバースでは、電話やメールよりもお客さまに寄り添ったサービスを提供しやすい点がメリットです。
お問い合わせ対応やアフターサポートに関しては、感情や動きが伝わるメタバースを通したコミュニケーションのほうが満足度を向上させられるでしょう。
より商品やサービスを知れる
従来のECサイトでは、得られる情報が限られていました。その影響で、「写真と色味と違った」「サイズが合わなかった」という経験がある方は多いかもしれません。
対して、メタバースでは仮想現実を通じてリアルに商品やサービスを知ってもらえます。洋服を試着したり商品を手に取って360度回転させたりできるので、より納得したうえで商品を購入してもらえます。また、購入後のクレームを減らせる点も魅力的でしょう。
環境問題やハンディキャップの解消に役立つ
仮想現実でビジネス活動をすることは、環境問題やハンディキャップの解消にも役立ちます。実店舗のような備品や消耗品は不要ですし、従業員の移動や店舗の運用時に発生するCO2も削減可能です。
さらに、育児や介護、病気などで外出が困難な方にも来店・就業してもらえるようになります。さまざまな方が平等に活動できる点も、メタバースの大きなメリットです。
ブルーオーシャンだから差別化できる
現状、メタバースをビジネスに取り入れている企業はまだまだごく一部です。これからメタバースを導入する企業は増えていくと予想されていますが、今はまだブルーオーシャンの状態にあるといえるでしょう。そのため、今からメタバースを活用できると、競合他社と大きく差がつけられる可能性があるのです。
お客さまの満足度向上だけではなく、環境問題対策やハンディキャップ対策まで可能だなんて……!メタバース、恐るべし!
メタバースにはとにかくメリットが多いんだけど、実際に導入するときはデメリットにも気をつけないといけないんだよ。
メタバースをビジネスに活用するデメリット
メタバースには、以下のようなデメリットもあります。
- プライバシーや悪用のリスクがある
- デジタル格差が生まれる可能性が高い
- まだまだ導入のハードルが高い
気をつけたいデメリットを詳しくご紹介します。
プライバシーや悪用のリスクがある
メタバースは、個人の識別情報や生体反応、現在地、金銭的な情報など、さまざまな個人データを仮想空間上へリンクさせなければ成り立ちません。
しかし、お客さまが多くの情報を提供すれば、それだけ情報漏えいや悪用のリスクは高まります。現時点では、まだメタバース上のトラブルや犯罪に対する取り締まり体制が整っていません。
企業は、デジタル犯罪や情報漏えいが起きないよう、今まで以上にセキュリティ対策を厳重に行う必要があります。
デジタル格差が生まれる可能性が高い
メタバースは非常に便利な技術ですが、すべての人が上手に活用できるわけではありません。年齢層が高い人のなかにはデジタル機器に慣れていない方が多いですし、若くてもオンライン上の経済活動に抵抗感を抱く方はいるでしょう。
「デジタル格差」によって、メタバースに対応できない従業員やお客さま、企業が出てくることは十分に考えられます。
まだまだ導入のハードルが高い
メタバースは、導入のハードルが非常に高いです。関連する知識を身につけるのはもちろん、ツールやシステムの導入、空間やサービスの開発など、必要な準備は多岐にわたります。
導入のサポートをしてくれる専門家もまだまだ少ないので、知識やリソースがない企業がいきなりメタバースに参入することは難しいかもしれません。
まだ新しい技術だから、法律とかサポート体制が整っていないんですね……。興味はありますけど、やっぱり簡単には参入できませんよね。
そうだね。興味があっても、リソースや知識不足が問題でなかなか一歩を踏み出せない企業は多いかもしれないね。
で、でも、きっとこれからメタバースを導入する企業が増えていきますよね!?参考までに、メタバースを活用したビジネスについてしっかりと知っておきたいです!
メタバースのビジネスチャンス一例
メタバースの言葉の意味やメリットがなんとなくわかっても、自社にどのようなビジネスチャンスがあるのか想像できない企業は多いかもしれません。メタバースは、さまざまな業種・商材にチャンスをもたらしてくれます。ここでは、メタバースがもたらしてくれるビジネスチャンスの一例をご紹介します。
- バーチャルオフィス
- バーチャルイベント
- バーチャルショップ
- 広告の出稿
- NFTアイテムの販売
- メタバース上の土地運用
上記を具体的に解説します。
バーチャルオフィス
最もハードルが低いメタバースのビジネス活用法として、バーチャルオフィスが挙げられます。バーチャルオフィスとは、メタバース上に構える自社オフィスです。
従業員はアバターを通してオフィスに出社し、そこで打ち合わせなどを行います。オフィスをメタバース化すれば、地域に制限されない採用活動や就労が可能となります。
バーチャルイベント
バーチャルイベントの開催や出展も、企業にとっては大きなビジネスチャンスになります。近年、バーチャルイベントとして普及しつつあるのが、音楽フェスです。メタバース上に会場を設営し、そこでさまざまな音楽イベントを開催します。
演奏を見たり聞いたりするだけではなく、参加者がカラオケを楽しめるイベントが開催されることもあります。ほかにも、バーチャル展示会やバーチャル企業説明会など、さまざまな活用法が考えられるでしょう。
バーチャルショップ
バーチャルショップも、メタバースのビジネス活用手法としてはおすすめです。メタバース上のショップと聞くと、ゲームやオンラインで使用するアイテムの販売をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、現実世界で着用するファッションアイテムや雑貨をメタバース上で販売する企業も増えてきています。デバイスを通して、まるで店舗に足を運んだかのような感覚で買い物してもらえる点が大きな魅力です。
広告出稿
メタバース内には現実の都市と似たような都市空間が存在しており、そこには広告を出稿することも可能です。現実世界の広告とは異なり、メタバースに出稿する広告は、正確な効果測定ができるというメリットがあります。いつもとは違う、新しい層のユーザーにアプローチできる点も魅力でしょう。
NFTの販売
NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は簡単にいうと、「本物である裏付けがある、簡単には複製できないデジタルデータ」です。一般的なデジタルデータとは違い、完全な複製が不可能な唯一無二の存在である点が特徴的です。
近年はその特性を活かし、NFTの売買が盛んに行われています。メタバース上で使えるファッションアイテムやNFTアートなどを企業が制作し、販売して利益を上げることも可能です。メタバース上で販売されたナイキのスキーカーが1,700万円で落札された例もあります。
メタバース土地運用
メタバースでは、人が集まる場所の土地が高値で取引されています。たとえば、「ザ・サンドボックス(SAND)」というメタバースゲームでは、約60~75万円で土地が販売されています。
もちろん、メタバース上の土地が販売できる企業は一部のみなので、一般企業にとっては参入障壁が高いビジネスでしょう。
しかし、このようなユニークなビジネスチャンスがあると知っておくと、今後新しいアイデアを考えるときのヒントになるかもしれません。
イベントやショップに、広告出稿、土地活用まで…!?メタバースって、本当に僕たちが生活する現実世界にそっくりなんですね!
そうなんだよね。バーチャルと現実世界がボーダーレスになってきたからこそ、メタバースのビジネス活用が注目されてきているんだ。
実際、すでにビジネスやマーケティングにメタバースを活用している企業も多いんだよ。
メタバースをビジネス活用している企業の事例
ビジネスやマーケティングにメタバースを活用している企業は、年々増加しています。ここでは、実際の事例を2つご紹介します。
- 株式会社ローソン
- ホロライブプロダクション
具体的な内容をみてみましょう。
株式会社ローソン
コンビニ大手の株式会社ローソンは、アバター事業を手掛けるAVITA株式会社と協業し、アバター接客を導入。2022年11月末に都内にオープンする未来型実店舗「グリーンローソン」に、アバター接客サービスを採用する予定です。
これにより時間や場所、ハンディキャップに制約されない接客の実現を目指します。ローソンはアバターワーカーの一般募集とともに、全国各地のアバターワーカーの育成を予定しています。
ホロライブプロダクション(カバー株式会社)
VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社は、メタバースプロジェクト「ホロアース」を公開しました。
ホロアースは、さまざまな世界を実装・統合し、複数のコンテンツを行き来し、所属タレントとコミュニケーションが取れるサービスです。現在は、「ホロアース」の玄関口となる「コミュニケーションロビー」内で、以下のような体験が可能です。
- テスト用のアバター操作
- エモートやテキストチャットを使ったコミュニケーション
今後、サービス内容はさらに拡大される予定です。
わ~!話を聞いているだけでトキめいちゃいますね!僕もさっそくメタバースを活用したくなってきました!
それなら、メタバースをビジネス活用できるプラットフォームを使ってみてはどうかな?
メタバースプラットフォーム……、どんなのがあるのか知りたいです!
ビジネス活用できるメタバースプラットフォーム
メタバースを楽しめるプラットフォームは、年々増えてきています。ここでは、そのなかでもビジネス活用と相性のいいプラットフォームを3つ紹介します。
- oVice
- cluster
- VRChat
各プラットフォームの特徴をみてみましょう。
oVice
oViceは、バーチャルオフィスやバーチャルイベントスペースの提供を行っているプラットフォームです。メタバース上にアバターを表示させておくと、近くにいる人と会話したり外部サービスの共有を行ったりできます。バーチャルオフィスはもちろん、展示イベント開催や講義を行うスクールへの利用、数千人規模のコミュニティ運営など、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
cluster
clusterは、イベントに参加したりコンテンツを楽しんだりするためのメタバースプラットフォームです。企業の要望に応じてオリジナルのアバターや演出を制作してくれるうえに、企画制作や配信スタジオの運営までワンストップで対応。
サポートが手厚いので、初めてメタバースを活用する企業でも安心して相談できます。
VRChat
VRChatは、VR空間にアバターでログインし、さまざまなユーザーとコミュニケーションが取れる「ソーシャルVR」と呼ばれるアプリです。
会話をするだけではなく、オブジェクトを作成したり、経済活動をしたりすることが可能です。サンリオ主催のバーチャルライブや日産自動車株式会社のバーチャルギャラリーなど、多数の企業がビジネスシーンで活用しています。
こういうプラットフォームを活用すれば、僕でもメタバースにチャレンジできそうです!さっそく、お客さまとの打ち合わせにバーチャルオフィスを活用しようかな!
おっ、いいね。メタバースは「難しそう」って抵抗感を抱かれやすい分野だけど、ビギニャー君みたいに気軽に試してみるのはいいことだと思うよ。
今とっても勢いがあるメタバースですが、これから先はどうなっていくんでしょうか……?
メタバースビジネスの今後とは?
今じわじわ注目を集めているメタバースですが、今後どうなっていくのでしょうか。ここでは、メタバースの展望を見据えてみましょう。
- メタバースの市場規模
- 法整備が今後の課題
上記2点を詳しく解説します。
メタバースの市場規模
総務省の調査によると、メタバースの世界市場規模は2021年時点で388.5億ドルであったことがわかりました。この数値が、2022年には474.8億ドル、2030年には6,788億ドルにまで成長すると予測されています。メタバースの需要が拡大しているのは、決して世界だけではありません。
今後、メタバースの市場規模が拡大することは確実であり、参入する企業も激増するでしょう。まだまだ参入企業が少ない今のうちからビジネス活用できれば、先行者利益を得られる可能性は十分に考えられます。
法整備が今後の課題
メタバースの市場で懸念されているのが、法整備に関する問題です。メタバースは新しい概念なので、まだ法整備が追いついていません。現行の法律は仮想空間でのビジネスを想定していませんし、デジタル資産の所有権についても定めていません。
そのため、メタバース上でトラブルが発生したとしても、法的措置を講じることは難しいのです。ただし、現在メタバースの発展に向けて、ガイドライン整備を目的に活動している団体も存在しています。
今後、メタバースに関する法律やガイドラインが整備されていけば、より安心して仮想空間での生活を楽しめるようになるかもしれません。
うちの会社も、将来的にはメタバースを活用するかもしれないからね。きちんと課題についても理解しておこうね。
は~い!ところで、企業がメタバースを導入するのってまだまだハードルが高いと思うんですけど、今からでもできることってあるんでしょうか……?
そうだね。たとえすぐにメタバースを活用できなくても、これからの時代に備えて行っておくべき対策はあるんだよ。
今企業が行っておきたい対策
ビジネスやマーケティング分野で注目度が高まりつつあるメタバースは、まだまだ導入のハードルが高く、利用者もそう多くはありません。しかし、5Gなどの通信技術の発展や新しい生活様式が定着したことにより、メタバースの技術開発や普及に追い風が吹いているのは事実です。
その影響で、これからメタバースを導入する企業が増える可能性は、十分に考えられるでしょう。対応が必要になったときに乗り遅れないよう、日頃から最新の情報を収集しておくことが大切です。
当記事でご紹介した活用事例やメリットを参考に、自社でもメタバースを活用したビジネスモデルや戦略を考えてみると、新しい発見があるかもしれません。
メタバースについては、こちらのサイトも是非参考にしてみてください。
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