【ファンマーケティング成功事例】ブランドコンセプト開発から始まりプロモーション施策実施でBtoC/BtoBいずれにも成果あり

【ファンマーケティング成功事例】ブランドコンセプト開発から始まりプロモーション施策実施でBtoC/BtoBいずれにも成果あり

近年、SNSの普及などにより口コミやレビューの影響力が強くなるなかで、ファンマーケティングの重要性が増しています。ファンを獲得するためには、具体的にどのような施策が効果的なのでしょうか。

本記事では、ゴンドラの支援事例から、ブランドコンセプトの設計とそれに合った施策の実施により成果を生み出した、ファンマーケティングの事例を紹介します。

ファンマーケティングの重要性

現代の市場では、ファンマーケティングの重要性が増しています。ファンマーケティングとは、自社の商品やサービス、ブランドに対して強い愛着を持つ「ファン」を獲得することで、中長期的な利益拡大を目指す戦略です。

ファンマーケティングが重視される背景として、消費者への効果的なアプローチ方法の変化があります。現代の市場では、広告を使った企業主体のアプローチが以前に比べて通用しにくくなっており、その一方で、SNSなどに投稿される客観的な口コミやレビューの影響力が強くなっています。

そこで、ファンマーケティングを通じて、自社商材について肯定的かつ親しみを持った口コミやレビューを投稿してくれるユーザーを増やすことが、認知拡大や購入促進につながり、中長期的な利益拡大を目指すことができます。

ファンマーケティング成功事例

本記事では、ファンマーケティングの成功事例として、ゴンドラがマーケティング支援をさせていただいたトライデントシーフード・ジャパン様の事例を紹介します。

トライデンシーフード・ジャパン様の本社はアメリカ合衆国のシアトルにあり、天然アラスカシーフードの漁業、加工、販売を一貫して手掛ける、北米最大級の水産食品会社です。

日本では、アラスカから水産物の輸入、自社工場での加工・原料販売にはじまり、製品の企画製造まで幅広く対応。日本国内およびアジアにおいて高品質な水産物を提供しています。代表的な製品として、カニカマの「華やカニシリーズ」「しなやカニシリーズ」などがあります。

取り組み前の課題

ご相談を受けた時点の課題は、販促の必要性を感じているものの何から取り組んだら良いかわからないというものでした。当時、トライデントシーフード・ジャパン様の社内には、プロモーションのための体制や知識、ノウハウなどがない状況でした。

取り組みの内容

前述の課題と状況に対して、ゴンドラの支援では、いきなり販促施策に取り組むのではなく、まずはブランドコンセプトの明確化に着手しました。

そして、ブランドコンセプトを定めるためにトライデントシーフード・ジャパン社の強みや特徴を掘り下げて行きついたのが、同社の代表的な製品であるカニカマの原料である「アラスカ産スケトウダラ」の魅力を広めることです。

製品単体の一過性の販促ではなく、アラスカ産スケトウダラという原料から業界全体を盛り上げることで、アラスカ産スケトウダラを原料とする製品群について、より広く多くの認知を得て、最終的にファン形成につなげる狙いがあります。

具体的な施策としては、「すけだら党」を結成し、コピーおよびロゴの開発、世界観の設定から、タレントキャスティングや商品パッケージ制作など、各プロモーション施策の手配を行いました。

ブランドコンセプト・ビジュアルについて

すけだら党のターゲット設定は「健康志向を持つ日本中の人々」。ブランドのビジュアルはそれに合わせ、親しみやすさと健康的なイメージが両立するようなフォントやカラーを選定しています。

「健康の輪を日本中、そして世界中に広げていきたい」という想いを込めて、全てのモチーフを円をベースに設計。Wild Alaska Pollockの文字でスケトウダラのビジュアルを表現し、ALASKAのSはサスティナブルへの想いを込めて∞ の形を模しています。

イメージキャラクターに厚切りジェイソン氏を起用

すけだら党のイメージキャラクターには、「Why Japanese People~」でお馴染みの厚切りジェイソン氏を起用。プロモーション動画を制作し、動画プラットフォームや各種SNS、店頭で展開しています。

プロモーション動画は、クールな厚切りジェイソンさんとお馴染みの厚切りジェイソンさんで対比が出るような構成で、アラスカ産スケトウダラの魅力をアピールしています。

■プロモーション動画

>>「なんでカニカマ食べないのー?」編(30秒)

>>「なんで日本生まれなのに知らないのー?」編(30秒)
>>メイキング動画
>>ティザー動画

メディア向け試食会の実施

『すけだら党』の結成に伴い、メディアに対し『すけだら党』お披露目の場として試食会を実施しました。この試食会の全体企画・進行からキャスティング手配なども、ゴンドラで支援を行いました。

施策実施による成果

メディア向け試食会の実施後、BtoCおよびBtoBの両方において反応がありました。

BtoCでは、Xのフォロワーが大幅に増加。もともとは100人程度だったところから、2万8,000人程度(2024年6月取材時点)になりました。それに伴い、アラスカ産スケトウダラやカニカマに関する投稿も増加しました。

BtoBでは、商社や問屋からの問い合わせが増え、業界の専門誌からの反応もありました。

さらにトライデントシーフード・ジャパン様の社内でも、会社として何に注力すべきかの共通認識ができ、今後取り組むべき方向への理解が深まるという変化があったそうです。

担当者のコメント

株式会社ゴンドラ 営業本部 副本部長 沖田 匠

このたびご縁をいただき、トライデントシーフード・ジャパン様の主要製品におけるプロモーションのお手伝いをさせていただけましたこと、大変光栄に思います。

単純に「固定の商品を売りたい」=キャンペーンやプロモーション的発想ではなく、固定の商品に紐づく顧客ベネフィットの啓発に注目しました。

ある特定の商品を売るキャンペーンやプロモーションではなく、その上位にあるベネフィットを浸透させることで顧客が理解を深め、ブランドに紐づく商品群全体のファンをつくりあげていきます。

これからもカスタマーエンゲージメントの一環として、ブランドにおける熱狂的なファンづくりを支援させていただきます。

▼トライデントシーフード・ジャパン合同会社様のインタビューはこちら
トライデントシーフード・ジャパン合同会社 様|ブランディングからトータルのマーケティング支援、業界を盛り上げ認知度向上へ

事例からわかる成功ポイント

この事例で成果が出たポイントとして、以下があげられます。

ブランドコンセプトを明確化し、社内外に周知する

いきなりプロモーション施策に取り組むのではなく、まずはブランドコンセプトを明確化したことで、何を軸にプロモーションに取り組めば良いのかという確かな軸ができます。

今回の事例では、その軸をもって、社内および社外に周知するためにはどうすれば良いのかを考えたことが、効果的な施策につながりました。社外はもちろんのこと、社内への周知にも力を入れることで、部署間での連携を取りやすくなります。

業界の盛り上がりが自社の認知につながる

今回の事例では、自社製品だけにこだわらず、業界全体の盛り上がりを図ることで、結果的に自社製品のより広い認知につながると考えました。

具体的には、トライデントシーフード・ジャパン社の製品だけでなく、アラスカ産スケトウダラという原料に焦点をあてたことで、より広い層に訴求できるブランドコンセプトやビジュアルが生まれました。

口コミ、シェアが生まれる商品体験の場

商品体験の場を提供することで、口コミや情報のシェアが生まれやすくなります。

今回の事例では、メディア向け試食会という場を提供したことで、Xでのフォロワーや投稿が増加し、業界専門誌からの問い合わせも入るなどの成果が出ています。

成果を最大化するカスタマーエンゲージメントの重要性

ゴンドラのマーケティング支援に共通する考え方として「カスタマーエンゲージメント」があります。ゴンドラの考えるカスタマーエンゲージメントとは、「ITのチカラで『最適な顧客接点と顧客体験』を創出し、ファンを増やしLTVの最大化を支援すること」です。

この考え方は、今回の事例では、いきなり販促施策に取り組むのではなく、まずはブランドコンセプトの明確化から着手して、それに基づいた各種プロモーションやメディア向け試食会などにより、業界全体の盛り上がりをしかけたところに活かされています。

カスタマーエンゲージメントの概念をもって支援することが、お客様の課題を解決して成果を出すことはもちろん、その後の利益を最大化させることにつながっています。

▼今回の事例の詳細はこちら
トライデントシーフード・ジャパン合同会社 様|ブランディングからトータルのマーケティング支援、業界を盛り上げ認知度向上へ

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事例 | 株式会社ゴンドラ

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